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【Eレギュダブル】晴れガチクレセスイッチトリル【ポケパラ本戦44位】



こんにちは、みずこです。
この度北陸オフにてポケモンパラレルアリーナ2023の権利を獲得し、その本戦に出場してきました。
今回はそこで使った構築について執筆していきます。
戦績は4勝3敗、134人中44位でした。


並び自体はテルさんがテラスクエアでベスト4を記録した構築と同じですが、細部が異なります。
また、筆者自身、このような並びは1ヶ月強の間煮詰めてきましたので、その過程も含めてぜひご覧いただきたいなと思います。
なお、本構築はオープンシートBO3を前提としており、試合を通して様々な選出が考えられますので、選出パターンの言及をしませんことをご了承ください。


【目次】
※クリックするとその項目に飛べます。

1.構築の概要
2.個体紹介
   ①ハバタクカミ
   ②オーガポン(炎)
   ③テツノカイナ
   ④コータス
   ⑤クレセリア
   ⑥ガチグマ(原種)
3.構築の経緯
   ・ピヨリリィ杯→南北戦
   ・てるチャレ
   ・テラスクエア
   ・テルさんと比較する
   ・最終調整
4.あとがき


1.構築の概要

大きくハバタクカミや炎オーガポンで上から殴ってからトリックルームで締める動きと、
最初からクレセリアを出してトリックルームから入る動きの2通りがあります。
しかし、ハバタクカミや炎オーガポンをコータスの晴れでサポートしたり、この指止まれや剣の舞を絡めていったりと、色々な立ち回りができるようになっています。


2.個体紹介
今回は構築の経緯が長くなってしまうので、結論から先にということで個体紹介から。

①ハバタクカミ


※調整
CSぶっぱ

漢のCSぶっぱ髪(?)です。
元々Dレギュのやなぎパがこのような形で使用していたのをパクりました。
耐久に振った個体を使用するかどうかを最後まで悩みましたが、大抵のイーユイをテラスタル込の眼鏡ムーンフォースで確実に飛ばしたかった、という点が決定打になりCSに。
素早さは準速パオジアン抜きが最低限ではありますが、イタチごっこが続いていますし、速ければ速いほど良いなと。
本構築は全体的に素早さが遅いため、ハバタクカミには素早さも振り切ることにしました。

技構成はムーンフォースマジカルシャインシャドーボールの3点で完成されているので、残り一枠で悩むことになります。
最初は10万ボルトにしていましたが本当に打つ場面がなく、トリックルームも試しましたが運用が難しかったです。
最終的にはヒスイウインディや炎オーガポンに対してダメージを稼げそうなパワージェムになりました。


②オーガポン(炎)


※調整
ASぶっぱ

岩、水オーガポンも一通り試しましたが、最終的にはコータスやテラスタルと合わせて火力を確保しやすい炎オーガポンになりました。
ハバタクカミと同じく、他4匹が遅いためこちらもASぶっぱの最速です。

ツタこんぼうとウッドハンマーニードルガードは確定として、残り一枠はハバタクカミやクレセリアのサポート役にもなれるこの指止まれを採用しました。
あまり使わないとはいえ、あるととても便利な技です。
しかし、本構築はヒードランが重めなので、この指止まれを使わないという確信があるのなら地団駄も選択肢だと思います。


③テツノカイナ


※調整
A=11n
多くのカイナの上を取れるよう素早さ実数値85

よくあるチョッキテツノカイナです。
本構築においてはクレセリアトリックルームを補佐するのみならず、先発で出して雑に削るという役割もあります。
相手のハバタクカミを早急に削るにこしたことはないのでヘビーボンバーを持たせていますが、ガチグマをより積極的に運用していくのであれば、ボルトチェンジも選択肢だと思います。

ラスタル可もなく不可もなくなフェアリーです。こちらも元々はやなぎパのパクリですが、Eレギュにおいても使用感が良かったので最後まで続投させました。
半減で受けること以上に、弱点を突かれないこと、他のメジャーなタイプで回収されにくいことを重視しました。
構築の経緯で後述しますが、消去法的な決め方をしていた部分はあります。しかしこれが正解であると思っているほどです。

本構築のテツノカイナですが、素早さは速ければ速いほど良いと思っています。
何故かというと、初手にカイナクレセと出すとして、相手のテツノカイナとの猫だまし合戦を不利にしないほうが、トリックルームを展開する上で強いからです。
素早さを遅くしてトリックルーム下の打ち合いで強くするのも、それはそれで良さがあると思います。しかし、速くしたほうがより立ち回りの幅が生まれまるのです。
1つ諸説があるとすると、水ウーラオスなどに対して火力が若干足りないこと。耐久を最低限にするのも、もしかしたら選択肢なのかもしれません。


コータス


※調整はテルさんと同じ

トリックルームエースとしてのみならず、ハバタクカミや炎オーガポンのサポートもできる万能ポケモンです。
噴火、熱風、大地の力は確定として最後に守るから手助けに変えました。
テルさんの案を参考にして採用に至りましたが、手助けを持っていたほうが選出や立ち回りの幅が生まれます。

守るを切ったので、コータスを後発で出す場合、トリックルームを貼る前にクレセコータスの盤面を作らないように意識していきます。


クレセリア


※耐久調整はテルさんと同じ、かつ最遅
HB:特化悪ウーラオスの黒い眼鏡暗黒強打を15/16で耐え

HD:C187ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを255/256で2耐え

トリックルーム起動役です。手助けの枠はサイドチェンジ、冷凍ビームも検討しましたが、一通り試したところ手助けに。
炎テラスタルにした理由は、カミイーユイやサーフゴーにより強くしたかったからです。
また、本構築に100%出てくるゴリランダーに強くなれるのも副産物として大きいかなと。水テラスタルはそのゴリランダーに弱くなるためナシ。

持ち物は最後まで悩みましたが、後発トルネウーラに対しての回答があまりにも薄く、苦し紛れのメンタルハーブです。
この点は構築の課題でもあると思いますが、メンタルハーブがないと必ず挑発持ちを先に倒さないといけなくなるので、立ち回りの幅が狭まるでしょう。そういう意味でも良い選択ができていると思います。

トリックルーム下でより確実に三日月の祈りを連打したいため最遅です。


⑥ガチグマ(原種)


※調整
HAぶっぱ

コータス同様、優秀なトリックルームエースです。うまく起動できれば火力が十分に出る点が偉いです。
技構成は空元気、地震、守るまで確定として、ラストはHAぶっぱという調整でありながら剣の舞を持たせました。
構築の経緯で後述しますが、剣の舞は積極的に積むというよりは特定の相手に対するカウンター、という立ち位置です。

ラスタルは毒と悩みながらも、最終的にはゴーストを選択しました。猫だましを無効化できる点が最大の魅力です。
ただしカエールパのような構築相手に、グラススライダー+不意討ちでサンドイッチされるのが明確な弱みで、この点構築の課題であると感じます。
毒テラスタルだと草技を半減できる点が最大の魅力だと思いますが、好みで良いかと。今回はトリックルームターンを枯らされないことを重視しました。


3.構築の経緯
今回は1ヶ月強にわたり煮詰めていったものになるので、その経過をたどっていきます。

・ピヨリリィ杯→南北戦



南北戦の際に使用した構築につきましては、既に構築記事としてあげておりますので是非併せてご覧ください。

mizuko.hateblo.jp


岩オーガポンを使ってみたく、形にしてみたらこうなりました。
9月の時点では炎オーガポンの評価がずば抜けて高い印象があり、その炎オーガポンに明確に強い岩オーガポンを使ってみたくなりました。
岩オーガポンを受けてくるであろう霊獣ランドロスへのカウンターも込みで、ハバタクカミの凍える風を絡めながら、岩オーガポンを通していくことを考えます。
この凍える風でサポートする構築ですが、WCSで4位になっていたよなということで、カイナガチクレセを取り入れました。

また、トリックルームをしていく上で、コータスの通りが良いなと思いこちらも採用することになります。
簡単に述べておくとゴリランダー+炎オーガポンの増加、水ウーラオスの減少が大きな要因です。
コータスはDレギュにおいてやなぎが結果を残していたので、そのやなぎパも参考にすることとなります。

▼参考にした構築記事

victoryroadvgc.com

note.com

9月のピヨリリィ杯で使用した際はテツノカイナの素早さが確か最遅だったはずです。トリックルーム下での殴り合いを重視した結果です。
しかしカイナミラーでの猫だましの打ち合いに明確に弱い点が致命的で、テツノカイナの素早さを上げることになります。
素早さ実数値77です。今思うとまだ遅い。

実際の南北戦は勝つことができ記事も上げましたが、まだまだ課題多き構築であると思っていたのが正直なところです。
選出パターンが少なかったり、相手の炎オーガポン+ゴリランダーがきつかったりと、少なからず課題を抱えていました。
とはいえ、トリックルーム下でのガチグマやコータスのパワーはEレギュでも健在です。
それ故、次はハバタクカミを眼鏡型で採用してみたいなと思い、本構築の考察を続けていくこととなります。
眼鏡型にすることによって、ハバタクカミ+テツノカイナという先発が強くなれたり、コータスと絡めて構築全体で遅めの素早さを底上げしながらパワーを出せるようになります。

▼南北戦のときの試合はアーカイブが残っておりますので、よろしければ是非ご覧ください。

www.youtube.com

・てるチャレ

てるチャレでは大きくハバタクカミを眼鏡型に、岩オーガポンを水オーガポンに変更しました。
ハバタクカミの型変更は南北戦時の課題を受け、立ち回りに幅を持たせたかったためです。また晴れと合わせて、上から高火力で殴れるアタッカーとしても機能します。
水オーガポンへの変更ですが、ヒードランが面倒なのが気になった点が大きいです。
またハバタクカミを見て炎テラスタルを切ろうとしてくる相手に対して、サンドイッチすることができます。

ハバタクカミの調整はやなぎパを参考にして一旦CSぶっぱでいきます。その上で耐久振りのほうが良い場面があるのかどうか検証していくことになります。
水オーガポンの構成は、眼鏡ハバタクカミを採用するということもあってsuicaの構築記事を参考にさせていただきました。

suicaの構築記事

liberty-note.com
またクレセリアも若干の変更を加えました。南北戦時はフェアリーテラスタルでしたが、それを炎テラスタルに変えました。当時の環境はカミイーユイが台頭しており、そこに対する意識が大きいです。また炎オーガポンによるゴリ押しを防ぐ、サーフゴーに対してテラスタル択にならない、という点も評価しています。
ちなみにこれだけ聞くと水テラスタルはどうなのと思われそうですが、水だと本構築に100%出てくるゴリランダーがウキウキしてしまうので論外です。

また技構成ですがサイドチェンジが諸説だと思っていて、この枠は冷凍ビームか手助けとの3択で悩んでいくことになります。
今回はガチグマを見て出てくる霊獣ランドロスにリスクをつけられる、冷凍ビームにしてみました。
持ち物は迷っていたもののどれも決定打に欠け変更せず。
ゴツゴツメット、隠密マント、防塵ゴーグル、オボンのみ辺りとで悩み続けていた段階です。

てるチャレは5-3の50位で敗退しました。が、思ったよりこの構築やれるなということを確信しました。
本構築を動かしてみて一番納得のいかなかった枠が水オーガポンです。どうもしっくり来ず、水オーガポンを選出した試合は大抵負けていました。
まず調整ですが、本構築においては中途半端な印象が拭えませんでした。水打点のアタッカーとしても機能してほしかっただけに、この調整では火力が足りません。suicaの構築自体は本当に強かったです

また水オーガポンをアタッカーとして位置付けるのであれば、イーユイは抜いておきたかったなとも思います。
そして本構築の最大の課題は相手のモロバレルです。裏のモロバレルに対してどう頑張っても圧をかけることができませんでした。
現環境ではモロバレルがそこまで多いわけでもなく、モロバレルのためだけにクレセリアを防塵ゴーグルに変えるのも……と思うのが正直なところ。
そうなると、モロバレルに圧のかかる炎オーガポンのほうが良いのでは?と考えるようになります。
ただし炎オーガポンにすると、相手のヒードランが更に重くなってしまうのが気になります。地団駄を仕込むのも選択肢ですが、立ち回り上この指止まれは切りたくないです。この辺りさらに考察を深めていくことにします。


・テラスクエア

唐突に暁月ガチグマを使いたくなったので、それ向けに構築を組んできました。
使いたくなった深い理由はありませんが、かといって試さない理由もありません。
原種ガチグマでないのなら、トリックルーム起動役がクレセリアである意味も薄くなるので、特性が強く一度使ってみたかったリキキリンにチェンジ。が、これが大失敗でした。
残り4匹は調整の時間もなく、惰性でほぼ変更せず。水オーガポンだけAS寄りの調整にしました。

戦績は2-3でドロップ。全然だめでした。
何よりリキキリンが大戦犯でした。耐久が足りなさすぎてクレセリアにはなれませんでした。
リキキリンが怯んでトリックルームを貼れず負けた試合も複数回ありました。クレセリアだったら1回くらい怯んでも大丈夫なケースもまああるのに……。
またリキキリンだと等倍技集中で普通に落ちるのもキツイです。ここでクレセリアならではの良さを痛感することになります。
水オーガポンも調整は変えたものの、それでも何だかしっくり来ず。

暁月ガチグマ自体は悪くなかったです。しかしこの技構成だとしんくうはが欲しかったなと思うことも多々。かといってどの技も切れません。
持ち物をチョッキにすると火力が足りないし……となる点も難しいです。
また、原種ガチグマでしか得られない栄養も感じ取りました。剣の舞が鉄壁や瞑想などで詰ませてくる相手へ対するカウンターとなってくれている点が優秀です。この点は後述します。

ということでこの構築は解散……。
そしてまたてるチャレの形に戻して考察を進めようとしたところ、テルさんが私と似たような構築で結果を残しておりました。


・テルさんと比較する

youtu.be

同じような構築を使っていたにも関わらず勝ちきれなかった私と、テルさんとではどう違っていたのか考えることが近道だと思い、さらに深堀りしていきます。

まずハバタクカミ調整です。
テルさんが耐久にある程度回して火力と素早さを削った個体を使用していたようなので、一旦その調整をパクることにします。
ただし本構築のハバタクカミの素早さは速ければ速いほど良いので、少しだけ速くしてその分さらに火力を削ります。
またテルさんも10万ボルトを採用していたものの、筆者はこの時点で10万ボルトの必要性に疑問を感じていたので(打つ場面が皆無)、ヒスイウインディなどを殴れるパワージェムに変更します。

次にオーガポン水ではなく炎だったこと。
テルさんの動画を見てもわかるかと思いますが、炎オーガポンをテラスタルさせたりコータスと一緒に投げたりすると、半減でも受けられない火力を出せます。
筆者がちょうど炎オーガポンに変えたいと思っていたところだったため、そちらもパクらせていただくことに。

テツノカイナはテルさんが炎テラスタルでしたが、こちらは不採用。フェアリーテラスタルのままで試運転を進めることにします。
何故かというと、本構築におけるテツノカイナのテラスタル可もなく不可もなくがベストだと思っているからです。不可がない、これが重要。
ラスタルを切ることによって、他のポケモンに容易に回収されたくないです。

炎テラスタルも確かに検討はしたのですが、霊獣ランドロスを呼ぶ構築なのに、地面技が一貫するのはマイナスポイントかなと。
ただし炎テラスタルはフェアリー技や草技、炎技を半減できるため、メリットも大きいと思います。ハバタクカミは勿論、炎オーガポンなどによるゴリ押しにも効果的です。それ故、炎も再検討の余地があるかどうか考えて調整していきます。
水はクレセリアと同じくゴリランダーをウキウキさせてしまうため論外。
草も霊獣ランドロス自身の飛行テラバーストや蜻蛉返りで回収される上、構築的に面倒なヒードランの熱風が抜群になってしまうため論外です(横のポケモンにも負担がかかるのが本当にダメ)

テツノカイナのフェアリーテラスタルは元々Dレギュのヒードラン意識で採用していたやなぎのパクリですが、Eレギュにおいても使用感は健在でした。
Eレギュのアタッカーヒードランは熱風、ラスターカノン、大地の力の3ウェポンが多い印象で、ヒードラン意識という点は諸説となります。が、フェアリーテラスタルにすることによって多くの技を等倍で受けられる点が偉いです。
テツノカイナ自身の数値が高いため等倍でも十分なことが多いかと。
そのヒードランもラスターカノンで抜群を貰ったところで、熱風と違い横のポケモンはフリーで動くことができます。

コータス手助けはより立ち回りの幅が広がる良い技だと思います。
これによりハバタクカミ+コータスを先発で出して手助けマジカルシャインを上から打つ、ということもできるようになります。
守るを切る明確なデメリットが、後発クレセコータス盤面になってトリックルームをしないといけないときに守れないこと。
ただし、このような場面になって守るを使う必要があるいうことは、展開的にかなり不利な状況。守るがあろうとなかろうと、このような盤面を作らないことが大事なのです。
コータスの守るを読んでクレセリア集中されやすい盤面でもありますし。
ということで、コータスは守るから手助けに変更します。

クレセリアは前述の通り炎テラスタルの評価が高いため、フェアリーテラスタルには変えず。そして持ち物がメンタルハーブではなくゴツゴツメット冷凍ビームが手助けになっていましたが、元々悩んでいた部分なのでここは変えてみます。

ガチグマですが、テラスタルが毒ではなくゴーストとなっておりました。そして調整が筆者がHA、テルさんがHBベースと大きく異なっておりました。
ゴーストの最大の利点は、猫だましでトリックルームターンを枯らしてくる相手へのカウンターになることだと思っています。
毒と比べると抜群を取られやすいのが欠点ですが、猫だましを無効化できる点はやはり強いので、ゴーストテラスタルに戻します。
調整もいったん真似してみます。


・最終調整

▼ポケパラ本戦1週間前の形です



ハバタクカミの調整はポケパラ前日まで悩みました。確かに耐久にある程度割いていたほうが安心な場面もあります。ゴリランダーのグラススライダーを喰らう場面なんかも影響しますね。
しかし、最終的にはCSぶっぱの調整に戻すことになりました。
ダメージ計算を繰り返したところ、火力を削ると、少し耐久調整をしたイーユイがテラスタル込の眼鏡ムーンフォースを乱数で耐えてしまうことが発覚し、これは欠陥だなと。

イーユイの数自体は減ってきていますが、後発でトリックルームを刺していく展開をしていく上でイーユイは絶対に場に残しておけません。そのイーユイが耐えてしまう可能性が出てくるのはまずいため、できるだけ火力に割いておきたいなと。
ハバタクカミの素早さが速いにこしたことはないという考えは元々持っており、ならばいっそのことCSぶっぱにしてしまおうとなりました。
ハバタクカミの耐久調整先にされやすいのがパオジアンだと思いますが、本構築においてはパオジアンをハバタクカミで見ようとすること自体が違う気もするのです。炎オーガポンやテツノカイナあたりで見てあげたほうが基本的には賢いかなと。

炎オーガポンコータスの使用感はとても良かったので、本番もこのままいきます。

テツノカイナは素早さだけ実数値85に引き上げてあとは据え置きです。フェアリーテラスタルの評価が高いというのも、最初から最後まで変わりませんでした。(今となっては)この手の構築においては個人的に結論だと思っているぐらいです。

クレセリアですが、これまたかなり悩みました。技構成は横を強化できる手助けが使いやすかったのでこれでいくことになりますが、持ち物を最後まで悩むことになります。
ゴツゴツメットも確かに状況によって刺さるときには刺さるのですが、メンタルハーブ同様毎試合役に立つわけでもありません。
最終的には猫だましを防げて、怯みや氷などの致命的な追加効果を受けない隠密マントにしようとしました……が、本番2日前ぐらいに、メンタルハーブに戻すことを決心しました。
というのも、本構築は後発トルネウーラに対して殆ど解答がない気がしたからです。
トルネウーラはここ最近かなり増えてきている印象があって、ポケパラ本番でもトルネウーラ環境になる気がしたのです。
先発カイナクレセと出しても、取り巻きのゴリランダーに猫だましされてうまくトリックルームを貼れません。結局トルネウーラが強いということにもっと早く気づいていれば……。
なので、後発トルネウーラに多少誤魔化しのきくメンタルハーブに決定させます。とはいえ、うまいトルネウーラ使いはそれすらも潜り抜けてくるので、完全な対策とはいえないのも正直なところですが……。

最後にガチグマです。ゴーストテラスタルのみ据え置き、調整はHAぶっぱに戻すことにしました。
何故かというと、ガチグマの基本的な運用として積極的に剣の舞をしていくよりは、素殴りしていったほうが強いと思ったからです。基本的には特化根性空元気で、あるいは抜群地震で十分に火力が足ります。
テルさんの配信や動画を見ている感じ、強気に剣の舞をしていく場面も見受けられましたが、この点は根本的に考え方が異なるのだと思います。
素殴りするとなると、火力にきちんと振ってあげないと、絶妙に火力が足りなくなってしまいます。テルさんの調整で素殴りをすると、様々なポケモンにミリ耐えされてしまうのです。ということでHAぶっぱ。

だからといって、剣の舞を切ってぶちかましに変える、といったことはしてはいけないと考えます。剣の舞を使う場面も十分にあります。
それを積極的に積んでいくというよりは、限られた場面でのみ運用していく、という考え方です。
この剣の舞が有効に働く場面は主に2パターンあると思っていて、
①鉄壁ボディプレや瞑想で詰ませてくる相手に対するカウンター(前者はテラスタル権を残すのが必須)
②威嚇サイクルでトリックルームターンを枯らしにくる相手に対するカウンター
です。要はカウンターとして機能させるために剣の舞を持たせるのです。
それ以外の場合は素殴りしていったほうが強いと考え、HAぶっぱとなりました。


▼改めて完成形を載せておきます。

満足のいく調整、考察ができて良かったです!

4.あとがき

ここまでご覧いただき、本当にありがとうございます。
1ヶ月以上もの間この構築を煮詰めてきて、その過程を細かく言語化してきたつもりですが、いかがだったでしょうか。
9月末に南北戦という自分の中での一大イベントがあって、その次はここをああしてみたいなとか色々案が出てきて、それで気づいたら最後までずっとコータスを握っていました。
てるチャレで本構築を握ったのは「Eレギュのコータスがどこまでやれるか試してみたい」という思いがあったのですが、それが思っていたよりやれたわけで。
そしてテルさんがたまたま同じような構築で結果を残していたので、自分の中でより火が付きました。

こうして色々な方の構築を参考にしながらも、最終的にはかなり自分好みの形になったと思っています。なのでとても満足しています。
他の記事などでも何度も言っていますが、どんなに結果を残している構築でも、6匹のポケモンの全ての技、配分、持ち物、テラスタルなど、全部が自分の肌に合う構築は1つもないと思っています。
それは自分のプレイスタイルに起因するケースもあるし、環境が変わって合わなくなってきたというケースもあるし。合わない部分をを自分好みに変えていくのも実力だと考えています。
最終調整で変えてきた部分はすべて正解だったと思えますし、自分の考察について悔いはありません。

ポケパラ当日はトルネウーラ環境になると思っていたのですが、それに気づくのが遅かったので、環境に合った構築を握れなかったのが不安要素でした。
環境に逆行しているのではないかと最後の一週間はとても不安でしたが、最終的には自身の練度を信じました。これもひとつ正解だったと今となっては思えます。
ポケパラ本戦では4勝3敗とあと一歩勝ちきれませんでしたが、ここまで良い取り組み方ができたと自負しています。何より悔いのない考察ができて良かったです。

さて、長くなってしまったのでそろそろ締めようかと思いますが、ポケパラ本戦まで様々なドラマがありました。
一度魂の一戦を落として本気になって、苦手だったランクマもたくさんやって、アンセナさんのドラゴサーフに出会って。
北陸オフの魂の一戦がドラゴサーフvs壁蝶舞ガモスで、ガチで泣きかけながら大激闘の末ようやく権利を取れたこと……。※ドラゴサーフは蝶舞ガモスが苦手
思い出話もたくさんあるので、余力があればサブブログで書きます。

ポケパラのために本気で頑張って良かったです。間違いなく、前の私より強くなれたと思います。
この頑張りが来年のハワイに繋がりますように。


~Special thanks~

・WCS4位のFederico

スイッチトリルの草案として参考にさせていただきました。
構築の完成度が素晴らしく、この手の構築ってトリルミラーになった時にも強いんですよね。


・やなぎ
コータスを使うとなってやなぎパも参考にしたんだけど、CSぶっぱ髪とかフェアテラカイナとか、レギュが違うとはいえ結局やなぎの調整がすごく参考になった。
やなぎパがなかったら、CSぶっぱ髪なんて怖くて使えなかったと思う。笑 でもこれが正解なのよ!
フェアテラカイナ、Eレギュでも本当に感触がよかった。この手の構築においてはまじで結論だと思う!

テルさん
テルさんがテラスクエアで結果を残されて、自分の考えていたことは間違っていなかったと思えて嬉しかったです。
同時に、同じような構築を使っているのに勝ちきれなかった自分を思うと悔しくもなって、それで余計に燃えました。笑

テルさんの構築もたくさん参考にさせてもらって、自分の考え方と比較しながら、満足のいく調整ができました。テルさんからは本当にたくさんの刺激をもらいました。
ポケパラ本番でも色々お話いただきありがとうございました!

・南北戦
影さん、うえすとさん、アルファさん、北陸オフのみんなありがとうございました。
南北戦があったから、より早い段階でEレギュに本気で取り組めました。

トリだったのもあってプレッシャーが尋常じゃなかったけど、それも良い思い出。


最近配信も始めたので、よろしければチャンネル登録いただけると嬉しいです!

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