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【Eレギュダブル】岩オーガポン入りスイッチトリル【南北戦使用構築】



こんにちは、みずこです。
この度北陸オフでポケパラの権利を獲得し、北陸オフと京大カップの各代表同士で戦う、南北戦という企画に呼ばれましたので
その際に使用しました構築を紹介いたします。

今回はEレギュ新要素として岩オーガポンを採用してみました。
ツイッターでは既にレンタルIDを上げておりますが、まだまだ課題多き構築だと思っておりますので
使ってくださる方には色々な形で試してほしく、それも含めて解説していきます。
最後までぜひご覧ください。


▼南北戦全体配信(うえすとさん)

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▼南北戦みずこ視点

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【目次】
※クリックするとその項目に飛べます。

1.構築の概要・経緯
   *構築の概要
   *岩オーガポンを使ってみたい
   *こご風合わせがベストか
   *WCS4位の構築などを参考に
2.個体紹介
   ①ハバタクカミ
   ②オーガポン(岩)
   ③コータス
   ④テツノカイナ
   ⑤クレセリア
   ⑥ガチグマ(原種)
3.選出パターン
4.構築の課題
5.あとがき


1.構築の概要・経緯

☆構築の概要



岩オーガポンを使用してみたく、形にしてみました。
素早さブーストのハバタクカミと組み合わせ、凍える風を合わせて上からツタこんぼうを打ちにいったり
最初からトリックルームを通しにいったりと、大きく2パターンの戦法を組み込んだ構築となります。
このような形はWCSで4位をとった海外の構築を参考にしました。
また、コータスの通りもよさそうだと思ったのでやなぎパも参考にしております。


☆構築の経緯

*岩オーガポンを使ってみたい
まず、岩オーガポンを使ってみたいというところからスタートしました。
何故かというと、オーガポンの評価が炎によっているという印象を受けたからです。
確かに草+炎+αの技範囲、豊富な補助技、特性による火力上昇が一歩抜けて強いというのはいうまでもありません。
その炎オーガポンに強い岩オーガポンを使ってみようかと思いました。

岩オーガポンは炎に強いのみならず、Dレギュまででも猛威をふるっていたハバタクカミ、パオジアン、水ウーラオスなどにも上をとれれば強く出ることができます。
なので、岩オーガポンが何かしらの形で上をとれる状況を作る、ということをまずは考えました。


* こご風合わせがベストか
次に、岩オーガポンを通す上での障害のひとつが霊獣ランドロスなのかなと思いました。
岩技・草技を等倍で受けられる威嚇持ちなので、後ろから霊獣ランドロスに出てこられると面倒なことになりそうだと感じました。
(Eレギュが発表されて間もないのでダメージ感覚があまりないのですが)

霊獣ランドロスはEレギュにおいて需要が高まってくるポケモンかなと考えています。
特にスカーフにすると、威嚇を入れながら上から飛行テラバーストや地面技でオーガポンを縛ったり……という利点も考えられそうです。

そこで凍える風を合わせてあげることによって、霊獣ランドロスをケアすることができるのかなと思いました。
凍える風は霊獣ランドロスのみならず、相手のハバタクカミやパオジアンなどといった高速ポケモンや、オーガポンミラーでも上をとれるようになるので、幅広く重宝するのかなと。

凍える風役のポケモンですが、当初は仲間大会といったクローズ環境で調整をしていたので
色々な型が存在するハバタクカミが適任なのかなと考え、採用してみました。
ブーストエナジーを採用することにより、素早さ操作をせずとも多くのポケモンの上から凍える風を打つことができます。


*WCS4位の構築などを参考に
凍える風ハバタクカミ+岩オーガポンが決まったところで、これと似たような形の構築があったよなということから、以下の構築を参考にすることとしました。

victoryroadvgc.com

この構築は凍える風ハバタクカミの横に悪ウーラオスカイリューを置いて、削ってからトリックルームをしていくこともできる、という認識でもいます。
カイナガチクレセを取り巻きとして入れるという案は、こちらを参考にしてみました。

また、ゴリラ炎オーガポンの並びの登場を受けて、そしてウーラオスが若干下火になることを予想し、同じくトリックルームエースになりうるコータスの通りが良くなりそうだと考えました。
コータスを使用した構築はやなぎがWCSで使用していたので、やなぎの構築も参考にしました。

note.com


こうして、先発テツノカイナ+クレセリア、後発ガチグマ+コータスのガチトリル選出もできるようにしてみました。


2.個体紹介

①ハバタクカミ


※調整
参考元はこちら
Not DerBeste, but Very Klose — A Worlds Semifinalist Team Report - Victory Road

多くのポケモンの上を取れるよう素早さブーストにし、凍える風による補助も担えるようにしました。
その他の技構成は無難にムーンフォースシャドーボール、守るです。
マジカルシャインが欲しい場面も多々あるので悩ましいです。

ラスタル先は足りない火力を補うフェアリーとしましたが、あまり切らなかったです。
ただしパオジアンや悪ウーラオスの不意討ちを半減できる点は、オープンシートにおいてもメリットになり得るはずです。


②オーガポン(岩)


※調整
ASぶっぱ

調整先がまだわからなかったので、無難なAS振りとしました。
ツタこんぼうとニードルガードは確定、草技枠はウッドハンマーとしました。
反動により頑丈が消えてしまうのが痛いのでウッドホーンとの選択となりますが、今回はひとまず火力重視です。
ここの選択は好みでもよいかと思います。

最後にこの指止まれを採用しました。
岩オーガポン+クレセリアと出してトリックルームの補助をすることを主に想定しています(頻度は多くないですが)
頑丈持ちなので、タスキがなくとも技を2回吸えるのが大きなメリットとなります。

岩テラスタルですが、切ってもろくなことがない印象です。
ラスタルを切って上から想定外の火力で倒されたりということもありました。
頑丈を生かしながら(ついでにテラスタル権を他のポケモンに回して)立ち回っていったほうが良さそうです。


コータス


※調整
HCぶっぱ

トリックルーム下のエースとして採用しました。
少なくとも初期のEレギュ環境だと炎技の通り、トリックルーム下の刺さりがよさそうだと仮定して採用してみました。
技構成は噴火、熱風、守るを確定とし、残りを大地の力としました。
構築的にヒードランがやや面倒なためです。
(ただしテラスタルされるとコータスの技が全く通らなくなるので、ガチグマの空元気などで回収する必要あり)

ラスタルは火力増強の炎としました。
他のポケモンに防御テラスタルを切る必要がないのであれば、積極的にコータスに切っていきたいです。


④テツノカイナ


※調整
耐久調整の参考元はこちら
【WCS2023 top16】復活のやなぎパ|やなぎ
ここから攻撃を削って、同速意識で素早さに少し割きました


猫だまし役であり、トリックルーム下のサブエースでもあります。
ワイルドボルトドレインパンチ、猫だましを確定とし、残りはヘビーボンバーを選択しました。
ただしこの枠はボルトチェンジと選択だと思っていて、好みで変えてしまっても良いかと思います。

相手のテツノカイナがこれまたやや面倒なので、初手の猫だまし合戦を重視し、少しだけ素早さに割きました。
最初はトリックルーム下での運用を重視し、素早さ個体値を落とした個体を使っていましたが
初手の猫だまし合戦に明らかに弱かった点、それにより選出パターンが狭まってしまう点が気になり、少し速めの個体を採用することとしました。

ラスタル先はフェアリーとしました。
似たような構築を使っていたときにヒードランが面倒だと感じ、同じくヒードラン意識でフェアリー個体を採用していたやなぎの構築を参考にしました。
(水テラスタルだとヒードラン自身の草テラバーストで回収されるため微妙)
相手のテツノカイナに打ち勝てるという副次的な効果もあります。


クレセリア


※調整
参考元はこちら
Not DerBeste, but Very Klose — A Worlds Semifinalist Team Report - Victory Road


トリックルーム起動役です。
初手から仕掛けても良いし、スイッチ感覚で裏から出しても良いです。

技構成はサイドチェンジが好みによって変わってくるかと思います。
サイドチェンジを切って手助けや冷凍ビームあたりでも良いかと思いますが
オープンシートにおいては、見せるだけでも択になり得る点を評価しています。

ラスタル先は悪半減が強く弱点の少ないフェアリーとしましたが、炎テラスタルあたりでも良いかもしれません。
炎オーガポン、イーユイやサーフゴーあたりをより意識できるようになります。
水ウーラオスが若干下火になりそうだと予想している点とも噛み合っているかと。
(水テラスタルだとオーガポン自身やゴリランダーに回収されるためNGかなと思いました)
ラスタルを切るときは、裏のガチグマやコータスあたりのテラスタル権を失っても問題がないかどうか、よく考える必要があります。

持ち物はクローズBO1においてはメンタルハーブの評価が高く、今回はその流れで変えませんでした。
(どこから挑発が飛んでくるかわからず、挑発を打つためだけに平気で隠密マントトルネロスが出てくる)
ただしオープンシートにおいては防塵ゴーグルやゴツゴツメット、回復系アイテム等、再考の余地があると思います。


⑥ガチグマ(原種)


※調整
参考元はこちら
【WCS2023 top16】復活のやなぎパ|やなぎ


こちらもトリックルーム下のエースです。
技構成はこれで完成されていると思いますが、Dレギュと比べると剣の舞を打てる場面が減ったようにも感じるため、他に変えても良いかもしれません。

今回のテラスタル先は草技半減を最優先とした上で、水弱点を消せる、格闘半減の毒を採用しました。
今後環境がどう変わってくるかにもよりそうですが、毒テラスタルの使用感も良かったです。

ランドロスの需要が上がりそうな点が若干下火かなと思いますが、それでもガチグマの技範囲と火力、トリックルーム下での制圧力は健在です。
とはいえ、新登場の暁ガチグマも同じようなことが言えるかと思います。
筆者は南北戦までに厳選が間に合わなかったのもあって、原種ガチグマで採用しましたが
興味のある方はぜひこの枠を暁ガチグマでも試してみてほしいです。


3.選出パターン

①スイッチトリル選出



②猫トリル選出



③この指トリル選出


基本的にはこのパターンになると思います。
凍える風+岩オーガポンが刺さっている場合やパオカイは①で選出することが多く、
トリックルームが刺さっていてガチグマとコータスを両選出したい場合は②か③、といった具合でした。


4.構築の課題

☆選出パターンが少ない
本構築の最大の課題だと思っています。
岩オーガポンでビートダウンするかトリックルームをするかのどちらかしかなく、できることが少ないです。

ハバタクカミを眼鏡型にするのはひとつ有効かもしれません。
こうするとハバタクカミ+テツノカイナという初手出しが強くなったり、
あるいはハバタクカミ+オーガポンと出して、この指で吸いながら高火力技ぶっぱという選択肢も増えるかも。
素早さブーストのハバタクカミは火力面でそこまで圧がかからないので、眼鏡型にしたほうがとれる選択肢自体は増えるのかなと思います。


☆対ゴリラ+炎オーガポン
ゴリラガポンが見せ合いで確認できる場合、相手はほぼこの2匹を投げてきます。
それに対してこちらがカミガポンで出しておくとタイプ上は強いのですが、
初手の猫だましがあるのでそれに対して守ってから、次のターンで相手のオーガポンが守るかどうかの択になってしまいます。
そこで負けてしまうと頑丈が削られて……となってしまうことも。

こちらが初手クレセカイナと出して、うまくトリックルームを貼れることができるのかも諸説あるところで
またコータスを出すタイミングを間違えるとそれはそれで一気に不利になってしまいます。
この点解決できると強い構築になるかもしれません。


☆後発パオカイ
初手で出される場合はこちらのカミガポンが強く出ることができますが、後発から出される場合は考えないといけません。
後発パオカイだと逆鱗で詰めてくるケースもあるので、トリックルームターン+体力管理をしつつガチグマを起動するか、
テツノカイナあたりにうまくテラスタルを残してあげるといったプレイングが必要になるかも。


5.あとがき

ここまでいかがだったでしょうか。
今回の構築を南北戦で使用し、無事に勝つことができました。
Dレギュでも強かったガチクレセやコータスの使用感も健在で、パワーも十分な構築かと思いますが
上記の通り課題も少なからずあったかなと。
そして、何よりEレギュが始まったばかりで、環境も煮詰まっていない中で
こちらも含めて色々な構築を試し、ここはこの方がいいのではとか考えながら試してほしいなという気持ちが強いので、こうして記事を書いてみることにしました。

構築を使ってくださる方には、ハバタクカミの枠あるいは型を変えてみたらどうかとか、
オーガポンの枠を色々変えてみたりしながら使ってみてほしいなと考えています。

実際の南北戦の試合では、まずはテツノカイナミラーの素早さ関係を割ってどうしていくか考えていきました。
テツノカイナミラーの素早さ関係次第で、取るべき戦法、考慮すべき択が変わってくると思ったからです。
それが例えば1本目でこちらがカミガポンと出して負けたとして、2本目でテツノカイナミラーの素早さ関係はどうか?となるのでは遅いのです。
(ただしテツノカイナの素早さによほどの自信があるorない場合、あえて素早さ関係を割らないのもひとつの戦法だと思います)

こういったBO3らしい考え方もそうですし、緊張の中で頑張って考え方を解説したはず(?)なので、ぜひ動画も御覧ください。

北陸オフで念願であったポケパラの権利を獲得することができたので、全力でEレギュの考察を進めていきます。
ランクマッチの放送もするかと思いますので、ぜひチャンネル登録お願いします!

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