【Gレギュダブル】悪巧み黒バドスタン【第2回日野ヤコマオフ4位】
こんにちは、みずこです。
今回、第2回日野ヤコマオフ(※オープンシートBO1)にて4位という成績を残しましたので、その構築について執筆いたします。
本オフはレギュレーションGが始まって最初のオフとなりますので、まだ考え方や立ち回り等定まっておりませんが、叩き台としてご活用いただけたらと存じます。
▼リバティノートにも寄稿させていただきました!
内容はほぼ同じですので、お好きな方をご覧いただけたらと存じます。
てるるんからリバティノート寄稿のお話を直接いただきました。光栄です。ありがとうございます!
【目次】
※クリックするとその項目に飛べます。
1.構築の概要・経緯
*構築の概要
*構築の経緯
2.個体紹介
*①バドレックス(黒)
*②ウーラオス(水)
*③タケルライコ
*④ゴリランダー
*⑤ガオガエン
*⑥モロバレル
3.選出パターン
4.あとがき
1.構築の概要・経緯
☆構築の概要
▼元構築
VR Spring Challenge Finished Top16/260
— 🍬 (@sdlnfo) 2024年4月28日
硬派な黒バドスタン楽しかった~
初期の叩き台ということでpaste載せておきます⇩https://t.co/8WLHeyRlnr pic.twitter.com/b7mtXUeQrP
CandyさんがVictory Road(以下VR)で結果を残した構築を、一部自分好みにアレンジした黒バドスタンです。
ガエンゴリラバレルでサイクルをしていくのが主な戦術になりますが、場合によっては黒バドレックスの悪巧みやタケルライコの瞑想でたたみかけていきます。
☆構築の経緯
まず、レギュレーションGに取り組むにあたって、一番最初にスカーフカイオーガを主軸とした構築を使おうかと考えておりました。
何故かというと、場を整えることを前提にすると、一番パワーの高いポケモンがカイオーガだからです。事実、カイオーガが弱いルールは過去を振り返っても存在しません。
なので、まずはスカーフカイオーガから試してみて、本当にカイオーガが通るのか、どんな相手が障害になるのかを配信でも検証しました。
▼当初筆者が組んだカイオーガ構築です
ピヨリリィ練習会ありがとうございました~
— みずこだよ🍄🦎 (@Swampert__) 2024年4月22日
前回の気に入らなかった部分を変えてみましたが、白バドきつすぎた……
白バド以外にはまあまあやれそうだし取り巻きもいい仕事してくれるけど、環境的にしんどかったです pic.twitter.com/keTOuTNsXO
しかし、使用率の高い白バドレックスに対してどうしても勝率が低く、カイオーガを触ることをいったんやめることとしました。
何故かというと、カイオーガ軸は一歩組み方を間違えるとトリックルームに手も足も出ない構築になってしまうからです。
カイオーガ対白バドレックスの1vs1ではカイオーガが有利といえますが、カイオーガ側がトリックルームを意地でもされない、またはされてもよいようにしないと、構築単位では不利となってしまいます。これを対策するのが難しく感じたのです。
なので、カイオーガ以外の構築について考えていきます。
環境初期のレギュレーションGにおいて、白バドレックス、黒バドレックス、テラパゴス、カイオーガの4体の評価が飛び抜けて高そうな印象を受けます。
その中で、4月の仲間大会では特に白バドレックスの使用率が高かったので、この対策はしっかりしておかないといけないと感じました。
筆者自身は8世代GSをあまりやっておらず、バドレックスに対する知識、感覚がありませんでした。その中で筆者自身が白バドレックスを使うのはどうも難しく感じたのです。
黒バドレックスと違い基本的にトリックルームが必要になることと、ぺリッパーミラーが面倒臭く感じたこと、取り巻きのサーフゴーに強さを感じなかったことが大きな要因です。
そのため、テラパゴスか黒バドレックスのどちらかを触ろうかと考えました。が、単純に両方を試す時間がなく、VRの結果を参考に構築を選択することになりました。
以前黒バドレックスを配信で試してみて、特に対テラパゴスがきつい印象がありました。単純にアストラルビットが通らないからです。
と思っていたときに、VRで結果を残されていたCandyさんの構築が目につきました。
悪巧みサイコショックにより、瞑想テラパゴスをある程度対策できそう、という印象を受けたのです。
これなら扱いやすそうだと思い、一部の技などを自分好みに変えて日野ヤコマオフに持ち込むことにしました。
2.個体紹介
①バドレックス(黒)
※調整
CSぶっぱ
本構築のエースです。
基本的には後発で出してスイープを狙いますが、特に対白バドレックスに関してはガオガエンと共に初手投げして最初から圧をかけにいくことも。
Candyさんは持ち物を気合の襷、ゴーストテラスタルで運用していたところを命の珠、フェアリーテラスタルに変更しました。
何故かというと、単純に襷だと火力が足りないと感じたからです。また、そもそも悪巧みを積むケースも実際のところかなり限られているとも感じました。
基本的には後発に置いて、着地したら即アストラルビットで殴る展開が多かったです。
なので命の珠を持たせて、(他のポケモンにテラスタルを切っても)大半の等倍ポケモンは半分削れたら確実にアストラルビット圏内に入る、という状況を作ったほうがよいと考えました。
気合の襷ではなくなったので、悪耐性のテラスタルに変更します。
黒バドレックスはテラスタル権を手に入れたことによって、気合の襷以外の持ち物の価値が大きく高まった印象があります。そのため、気合の襷以外の持ち物を試してみたかったというものありました。
②ウーラオス(水)
※調整
Candyさんと同じ
おそらく、ガオガエンやテラパゴスに大きく圧力をかける枠として採用されたのだと思います。
個人的にはあまり選出機会が多くない気がしましたが、必要不可欠なポケモンだと感じます。
ガオガエンへの大きな打点、本構築できついテラパゴスに対しての打点など、かゆいところに手がとどくポケモン、という認識です。
先の展開を予想しながらにはなりますが、選出した場合は積極的にテラスタルを切っていたと思います。
これまで通り、ブーストエナジーを持っていないハバタクカミや、パオジアンに対しても役割を持たせておりました。
テラパゴスに対しては後発で水ウーラオスを出してインファイトでスイープする、という動きが理想だと思います。が、相手の追い風展開までを考えるとまだ立ち回りが定まっておらず、結局テラパゴスがきついなと思ってしまいます。この点立ち回りの課題であると感じます。
③タケルライコ
※調整
Candyさんと同じ
初手からガオガエンなどと投げて、瞑想を積みにいくことが多かったです。
日野ヤコマオフでは対ミライドン、コータスのいる白バドレックス、瞑想を積ませてもらえそうなテラパゴス構築などに投げていました。
※Candyさん曰くトルネウーラやコライドン等にも出していたとのこと。
エレキフィールドや晴れをはじめ、色々な場を利用できるのも強みだと感じます。イーユイのいる構築に対しても、災いの珠を利用できるのも大きな利点。
食べ残しとグラスフィールドを合わせることによって、回復量も大きくなるので構築単位でとても使いやすかったです。
オープンシートにおいて、ぎりぎりまでフェアリーテラスタルを切らないことを意識していました。
※調整
育成する時間がとれず、元々持っていた個体を流用したため明確な意図なし
タケルライコなどの補助のほか、イエッサンやミライドンからフィールドを奪う、水テラスタルを切ったポケモンを回収する、カイオーガを殴る、といった役割を持たせていました。
努力値は元あった個体の流用のため攻撃高めの配分となっておりますが、HDよりの配分にしてもよいかと思います。
技構成ですがとんぼ返りが欲しいなと思う場面も少なかったです。
ただ、相手のガオガエンに対してこちらが黒バドゴリラガエンバレル(順不同)と投げることも少なくなく、ガオガエンに対する打点をより持っておきたいと思ったため馬力も必要不可欠な技だと感じます。
⑤ガオガエン
※調整
育成する時間がとれず、元々持っていた個体を流用したため明確な意図なし
なぜこの配分になっているのかを忘れてしまったものの、少し素早さに振っておいてよかったなと感じます。
対白バドレックスに対してガオガオ猫をチラつかせながら、横の白バドレックスのテラスタルを早めに切らせる、という立ち回りをする上で有用でした。
(トリックルーム下で胞子をばらまくプレイングをする上で、ガオガエンの草テラスタルが最も面倒だと感じたため。白バドレックスのテラスタルを切らせながら敢えてトリックルームを貼らせて、裏のモロバレルで胞子をばらまく動きをしていた。ただしこれは白バドレックスが草テラスタルだとまた話が変わる)
技構成ですが、元構築に鬼火があったところをフレアドライブに変更しました。
これは単純に筆者が鬼火という技が好きではないことと(かなりの命中不安なので)、打つ相手が白バドレックスとトリックルーム下のウーラオスぐらいしか想定できなかったためです。
その白バドレックスも、トリックルームを打たせてからモロバレルの胞子で妨害するほうが確実だと考えました。
なので鬼火を切って、ゴリランダーやモロバレルなども迅速に処理できるようになるフレアドライブを選択しました。
胞子をばらまくプランで行く場合は、早い段階で防塵ゴーグル持ちを叩くプレイングが必要になります。特にイエッサンの防塵ゴーグルはすぐさま叩いておきたいです。
⑥モロバレル
※調整
最遅
育成する時間がとれず、元々持っていた個体を流用したため素早さ以外の明確な意図なし
現時点でレギュレーションGにおいて、筆者にとって最も評価の高いポケモンです。
黒バドレックスに限らずですが、モロバレルがいるからこそエースポケモンが動かしやすくなると思うからです。
元々最遅派閥なので素早さも最遅個体を採用しましたが、トリックルーム下で白バドレックスより先に動ける点が特に強く感じました。
ガエンゴリラの攻撃を受ける機会が多いので防御厚めでよさそうですが、特殊環境ではあると思うので、特防厚めの調整も選択肢に入るかと思います。
技構成はヘドロ爆弾を花粉団子に変更してみました。
サイクルの中でガオガエンやゴリランダーを回復することができるのが大きな強みです。
しかし有用な場面もそれほど多くないので諸説だと思っていて、単純に刺さる相手の多い草結びや、相手の積み展開を妨害するクリアスモッグも選択肢かと思います。
※あとからCandyさんに補足してもらったところ、ヘドロ爆弾はガオガエンを削る手段のひとつでもあるとのことでした。
オボンの実は単純にモロバレルの耐久力が上がるので無難で良い選択だと思いました。が、場合によってはメンタルハーブも強そうだなと感じます(今後挑発持ちガオガエンが増えそうな予感が何となくするため)。
3.選出パターン
構築の特性上、基本選出はこれというのはなく、様々な選出が考えられますので、あくまで一例としてご参考ください。
①初手黒バド選出
コータスのいない大半の白バドレックスに対しては、基本この選出をしていたと思います。
相手の白バドレックスが草テラスタルでなければ、初手のトリックルーム要員にテラスタルを切らせ、トリックルームをさせつつ裏のモロバレルで胞子をばらまいていきます。
②初手ライコ選出
または
タケルライコの瞑想展開が刺さっていると感じた場合に。
初手ガオガエンと並べる場合は、裏にゴリランダーを置いていたことが多かったと思います。
③初手ガエンバレル
初手から胞子をばらまきながらサイクルを仕掛けたい場合、などに。
④初手ゴリウーラ
水ウーラオスの通りがよい場合に。一部の対カイオーガにも有効そうです。
眼鏡ハバタクカミやパオジアンに圧をかけたい場合もこれに近い選出をしていたと思います。
これ以外にもまだまだ選出パターンがあると思いますが、相手によって変えてみてください。
4.あとがき
今回はCandyさんの構築を参考にさせていただきましたが、元々ゴリラガエンバレルでサイクルするのが好きなので、使っていてとても楽しかったです。Candyさん叩き台として強い構築を上げてくださり本当にありがとうございます。
本構築に限らず黒バドレックス自体がオープンシート向きのポケモンであると思っていて、ランクマなどのクローズドで扱うとなると、不意のノーマルテラスタルをケアするといったプレイングまでも必要になってきそうです。
ただし黒バドレックスも水テラバーストでガオガエンを飛ばすなど、クローズド環境で初見殺しをするといった活用方法もありそうで、まだまだ可能性を秘めているポケモンだと思います。
黒バドレックスは素早さ特攻ともに高い数値を持ち、一度場を整えてしまえば止まらない強力なポケモンです。
しかしタイプ相性上はどうしてもテラパゴスがきつくなってしまうので、眼鏡型・瞑想型問わず、どのテラパゴスに対してもある程度対処できる構築づくりが必要になってくるかと思います。
また、コライドン軸が取り巻きによってはかなりきつく感じました。相性のよい取り巻きが多く、こちらに天候を奪い返す手段がないので、パワー負けしてしまうこともしばしば。
※あとから思うとコライドン軸にはタケルライコをもっとうまく使えるとなお良かったなと思います
そして、本構築は素早さ操作の手段がないので、黒バドレックスミラーに対して同速対決で負けないためのプレイングもより求められる点が難しいです(命の珠に変えたので尚更)。この点課題であると感じます。
準決勝ではテラパゴスに対して構築不利をとってしまい為す術もなく負け、3決も特大プレミをして負けと悔しい思いをしての4位となってしまいました。しかし、Gレギュレーションで一番最初のオフである日野ヤコマオフで、上位に入れたことを嬉しく思います。
まだレギュレーションGが始まったばかりなので、今回の黒バドレックスに限らずもっと色々な構築を試してみたいです。
そして、さらにオフなどで良い結果を残せるよう頑張っていきます。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
youtubeでも配信をしておりますので、よろしければ遊びにきてください。