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【複数オフ予選抜け】後発トノラグビート ~飛行zサンダーを添えて~【VGC2018】

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▼Summary (English Ver.) Click here.


こんにちは、mizukoです。
ジャパンチャンピオンシップス(以下、JCSと記します)の予選が一段落しましたが、いかがだったでしょうか。
私は最高1714から少し溶かしてしまったので、ボーダー手前で落ちそうです。本当にあと少しといった感じでした。

今回の構築記事では、環境初期に使用していたトノラグ雨を紹介いたします。
12月に行われた第11回ぽちゃオフ、1月に行われた第17回あいオフで使用し
前者は予選ブロック6-2で2位抜け、後者はスイスドロー4-2で15位抜け。
終戦績はどちらもベスト16となりました。
※INC Januaryでも使用しましたが、私情により消化しきれず
その時はジャラランガテッカグヤに変更していたため、合わせて紹介いたします。

それでは紹介に移ります。



【目次】
※クリックするとその項目に飛べます。

1.構築の概要・経緯
2.個別紹介
   ①ラグラージ
   ②ニョロトノ
   ③アーゴヨン
   ④サンダー
   ⑤ナットレイ
   ⑥ジャラランガ
   ⑦テッカグヤ(おまけ)
3.選出パターンと使用感
4.最後に
5.Summary (English Ver.)


 1.構築の概要・経緯

☆構築の概要


構築コンセプト:「トノラグならではの良さを活かす」
主な勝ちルート:「後発トノラグで〆」

概要としては以下の画像の通りとなります。


▼ぽちゃオフ・あいオフにて使用

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▼あいオフ以降に変更した形

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こんな感じです。
雨という強力な勝ち筋を見せ合いの時点でチラつかせつつ、
先発で雨を投げずに相手の雨メタに対して威圧をかけていきます。
ニョロトノならではの良さを活かしつつ、後発トノラグでスイープすることを心掛けていきます。
本構築はUSUMが発売されてからすぐに考えたもので、SM終盤は特に雨構築が多かったため
相手の雨にも強く出れるように考えて組んでいきました。


☆構築の経緯

ニョロトノペリッパーの違い
7世代になってから追い風/暴風が打てるペリッパーが雨降らしという特性を取得し、一気に地位を高めました。
6世代から雨を使い続けてきた身からしたら、一度は使ってみるほかはないと思いました。
勿論、エースは数値が十分で電気の一貫も切れる、6世代から使い続けてきたラグラージ
……しかし、ペリッパーというポケモンを使ってみたのは良いもののどうもしっくり来なく、手に馴染みませんでした。
何故馴染めなかったのかを分析したところ、理由は「ニョロトノができてペリッパーにできないこと」にありました。

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上図がニョロトノとの簡単な比較になります。
特にペリッパーの耐久のなさから来る読まれやすさ、雨の再展開のしづらさが嫌だなと思った部分です。
そのせいで、ペリッパーの範囲の良さも十分に活かしきれているとはどうにも思えません。
さらに言ってしまうと、環境に多いカプ・レヒレなどの高耐久の水ポケモンに対しても結局不利なまま。

それでも筆者はラグラージ雨を組んでみたかったので、それっぽい取り巻きを考えエアプレイを重ねたところ
「こういう場面は手助けが欲しい」「滅びもあるといいよね」と浮かんできたわけで。
であれば、いっそのこと雨要員をニョロトノにして、トノラグだからこそできる動きを研究してみたいと思いました。
上図のように比較してみると、差別化自体は容易であることが想像つくと思います。


ニョロトノができないことを他で補う
ペリッパーだからこその大きな利点として、技範囲の広さと追い風ができることにあるといえます。
しかし、ニョロトノだと雨できつい草タイプや格闘タイプに太刀打ちすること・追い風展開をすることができません。そこで考えたのが、
・相手の草タイプや格闘タイプを一発で倒すことができる
・素早さ操作ができる
・相手の水タイプに対しても打点を持てる
この条件を満たす取り巻きを採用すればよいと考えました。しかしそんな贅沢なポケモン、果たしているのか……?


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……いました。

ゴッドバード持ちの飛行zサンダーです。
サンダーは何気にA種族値が低くなく、ゴッドバードzそのものの威力も高いため、
補正を下げなければH振りカプ・ブルル程度は無振りでも一発で飛びます。
このサンダーを採用した雨を作ってみたい、となり構築案を考え進めていきました。


*雨は受け身な構築である
そもそもこれは筆者の持論なのですが、「雨は全天候パのなかでも最も受け身である」と考えています。
リザードン軸はメガの仕様上、序盤に主導権を握るのはどうしても晴れ側になる
・砂も基本的にはバンギラスが下を取っており、さらにバンギラスがメガをする場合もある
・対霰は言わずもがな相性不利

……特に環境初期に多かったリザードン軸ですが、対晴れに関しては天候を取られたら即負けなので何としても天候を取らなければなりません。
しかし、例えば6世代でよくあったのが序盤にどうしても天候を取られる→であればニョロトノのスカーフ雨乞いで天候を取り返す、といった動きも言ってしまえば受け身なわけです。

さらに、天候パのみならずカプ系やジャラランガをはじめ、雨にとってきつい相手が環境に増えたことから、
初手に雨を投げる→不利対面を作って裏に負荷をかけられる流れは即負けに繋がる、と考えたのです。
6世代以上にz持ちなどで火力でゴリ押される危険性があるので、その点がまたきついところですね。
つまり、初手にトノラグを出す動きは弱いと思ったわけです。
しかし、逆に言えば相手が初手に投げてくるポケモンは比較的読みやすいので、そこを突くために
初手に相手の雨メタに強いポケモンを投げる→不利対面を取ったらニョロトノの脱出ボタン経由で後発のラグラージに負荷をかけてもらう、という動きを考えることにしました。

あとは相手の雨やカプ系全般に強いナットレイは自然と入ってきて、
残りは格闘枠が1体欲しいという理由で注目していたジャラランガと、
相手の雨やカプ・コケコを上から縛れ、相手のスカーフ対策にもなりうるスカーフ持ちアーゴヨンを採用しました。



 2.個別紹介

ラグラージ

▼調整案①

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※調整
A:ぶっぱ
S:すいすい込みで最速フェローチェ抜き
H:余り

▼調整案②

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※調整
ASぶっぱ

本構築のエースです。メガを消費することとなりますが、ルンパッパやキングドラと違い電気を無効にできる点が大きな強みです。
見せ合いの中で威圧をかけつつも、初手でラグラージを投げずに後ろから通すことを意識して立ち回っていきます。
環境に多い霊獣ランドロスやカプ・コケコなどに強いほか、雨滝登りで雑に削っていくだけでも良い働きぶりをしてくれます。

ラグラージは耐久の数値も高いため、その耐久を活かしたくあいオフまでは素早さを調整程度にとどめ、余りを耐久に回していました。
それはそれで良いのですが、基本的に雨はジャラランガに対して不利をとりやすく、本構築も例外ではありません。
後発でラグラージを通すにあたって先発でB+1ジャラランガラグラージの冷凍パンチ圏内まで入れることを心掛けていくこととなりますが、
流石にS+1最速ジャラランガを雨下でも抜けないのはまずいとあいオフで反省し、配分を見直すことに。
ジャラランガ抜き→であれば最速スカーフ霊獣ランドロスも抜きたい→ついでに最速スカーフカプ・テテフも……
ということで、結局準速に落ち着きました。

技構成は一致技+冷凍パンチ+守ると非常にオーソドックスな形になりました。
守れないアーゴヨンナットレイ地震に巻き込ませるのも嫌で地団駄の採用も考えましたが、ダメージ効率の観点から地震にしています。
また、環境初期であれば天候を取られてもリザードンに勝てる可能性のある岩雪崩も候補に挙がりますが、速いリザードンにはどのみち勝てないですし、ドラゴンへの役割はしっかりと持ってもらいたく冷凍パンチを採用しました。


 ニョロトノ

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※調整
HDぶっぱ

本構築の雨降らし要員でありクッションです。前述の通り、「ニョロトノならではの動きができる型」にこだわりました。
後発雨で〆というコンセプトに合わせ、脱出ボタンを持たせたニョロトノを採用しました。
初手で不利対面を作ってしまったとき、「雨を降らせるならここだ!」というときに後ろからニョロトノを投げてラグラージへと繋ぎます。
それなりの耐久数値のお陰で、安心して雨を展開できます。

技構成としては補助技メインとなっております。
縛れる範囲を広げられる手助けと、耐久ポケモン対策や〆にも有用な滅びを搭載しました。
守るは頭数を減らしたくないとき、滅びで詰めていくとき用に。
また、相手のz技読みで守って最低限のダメージでやり過ごしつつ、ボタン発動→ラグラージ降臨という流れができる点が地味に強いところでした。
攻撃技として熱湯を採用しましたが、火力がなさすぎて使い物にならないので、いっそのこと補助技のみでも良いかもしれません。凍える風も一考だと思います。

滅びを採用した関係で、ニョロトノの素早さは最遅としました。これによりバンギラスと対面しても天候を取れる可能性があります(とはいってもバンギラスにメガされると意味がないですが)。
その上でできる限り安心して補助役としての仕事をしてもらいたかったため、耐久に振り切りました。


 アーゴヨン

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※調整
CSぶっぱ

ナットレイを選出できない場合に何だかんだカプ・コケコの相手がきつく、スカーフアーゴヨンを入れたら強いのではないかとふと思って採用してみました。
カプ系のみならず、雨できついS+1ジャラランガや相手の雨エースの上をとることができる点もポイントとなります(相手の雨エースが最速だった場合は抜かれますが)。
雨下のナットレイを相手にしづらい駒をこれ以上増やしたくないという葛藤もあった中での採用となりますが、
試運転を重ねていくうちに雨の補完として噛み合っていないようで意外と優秀だと感じるようになりました。
初手で投げて圧力をかけていくことが多いですが、速度があるのでスイーパーとしての動きをとることも。

技構成はスタンダードな竜星群・ヘドロ爆弾・火炎放射に、ヒードランを殴れるめざ地としました。
が、本構築は雨でありながらアーゴヨンがいるためか霊獣ランドロスの被選出率がそこそこに高いです。
その点は筆者としても雨を通りやすくするようにと狙った部分ではありますが、ヒードランもかなり数を減らしていたのでめざ氷も一考だと思います。

あまりの紙耐久が故に、慎重に動かさないとすぐに数的不利をとられますが、環境初期においては心強いポケモンでした。
環境が進んでいくうちにメタグロスが数を増やすこととなりますが、メタグロス軸に対しては極力選出しないようにしていました。
ジャラランガ入りのリザードン軸や雨ミラーなどで積極的に出していきたい駒です。


 ④サンダー

▼調整案①

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※調整
C:ぶっぱ
S:準速65族抜き
H:余り

▼調整案②

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※調整
A:ゴッドバードzの火力目安は以下の通りです
H177-B135カプ・ブルルを確定1発
H221-B108までのモロバレルを確定1発
H168-B145までのジャラランガを確定1発
(威嚇1回入れられると7割前後入る→その後専用zでB+1となったジャラランガに対しても裏のラグラージの冷凍パンチ圏内にほぼ入る)
他、ウルガモスオニシズクモ等にも確定1発
S:最速
C:余り

過労死間違いなしの地雷サンダー。SM時代からシングルの環境に一定数存在していた飛行zランドロスにインスパイアされ、このような型を思い付きました。
最初はサンダーの耐久を落としたくないという漠然とした思いから調整案①の冷静サンダーを使用していましたが(このSラインも今思うとどうも中途半端な気がしてなりません)、
やはりジャラランガを抜きたいこと、またリザードンあたりを抜ける可能性を高められることからあいオフ後は調整案②の臆病サンダーに変更し、Hに振り切ったカプ・ブルルゴッドバードzで落とせるところまでA調整をしてみました(下降補正をかけなければ無振りでも落ちます)。
ただ、ここまで変な型にすると調整がとてつもなく難しく悩まされました。Cを削って耐久に割くのもありかもしれません。

A種族値が90と悪くない上、ゴッドバードをz技にすることで威力200の大技と化すので(しかもタイプ一致)、威嚇さえ入れられなければ意外と火力があります。
物理技なので展開されるとかなりきついウルガモスに対しても、なんと雨下で有利を取れます。モロバレルもHDベースが多いので、大半は一発で持っていけます。
そしてこのゴッドバードzを相手に読まれることはまずありません。
役割破壊という側面からも、バレない飛行z持ちと雨はとても相性が良いと言えるでしょう。

その他は10万ボルト・ナットレイなどに打ちたい熱風と素早さ操作としての追い風です。
正直守るが欲しいところでもありますが……。
このサンダーには詰め込み過ぎた感も否めず、過労死するのでまず何をすべきか・誰を先に処理する必要があるのかを常に考えて動かしていました。


 ナットレイ

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※調整
HAぶっぱ

言わずもがな、雨エースと相性の良いポケモンです。
カプ系全般にも強く、ラグラージにとって相性の悪い水タイプ・草タイプへの引き先にもなり得ます。
更に、雨を通す上でされたくないトリックルームを逆手にとって立ち回ることもできます。

今回は初手に出して負荷をかけ、なるべく早く確実にラグラージの圏内に入れてもらいたく鉢巻型にしました。
鉢巻ジャイロボールの威力が凄まじいので、相手の交代先に大ダメージを与えて裏で縛るといった動きが非常に強いと思います。
残りは一致技としてパワーウィップと、補助の一環としての叩き落とすは確定としました。
相手の輝石やピンチベリーなどを積極的に叩いていきたいところです。
残り1枠はモロバレルなどを殴れるアイアンヘッドとしましたが、命中安定の草技としてのタネマシンガンと選択だと思います。

不意の格闘zがしんどいので、相手の構築を見てナットレイが重そうだと思ったら特に気を付けて立ち回っていました。
そして、耐久に全振りしているわけではないので、当然のことながら耐久値に過信はできません。そのため、「こいつのあの技の圏内に入ったらまずい」といったことを常に考慮して立ち回る必要があります。
徐々にテテフグロスが多くなってきてからは、より刺さるようになってきて選出の機会も増えたと思います。


 ジャラランガ

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※調整
CSぶっぱ

雨が降っている状態でもナットレイカミツルギなどの鋼を削れ、まだ環境に一定数存在していたガルーラを殴るべく、何かしらの格闘枠が欲しく採用しました。
新しい要素であるジャラランガzが強そうだ、と思ったのみで採用理由は他のポケモンに比べて曖昧です。

上記の理由から格闘技を採用したいと考えたものの、特殊技である気合玉は命中不安にもほどがあると思い、インファイト採用の両刀型にしてみました。
両刀にする際は様々な性格が考えられると思い筆者も色々試しましたが、火力の確保+ジャラランガzを打った後にできる限り多くの相手を抜きたかったため準速にしました。そして、特殊環境につきD数値を下げたくないと思いおっとりにしました。

とはいっても雨エースもジャラランガも不利なカプ・レヒレが環境に多く、テテフグロスも急増したことからジャラランガの選出率は非常に低かったです。
一部のリザードン軸や雨ミラーなどで、刺さりそうだなと思ったときに選出するぐらいでした。
ジャラランガ自体はもっと考察の余地があると思ったものの、考察を進める前にこの枠は環境に合わせテッカグヤへ変更することとなりました。


 テッカグヤ(おまけ)

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※調整
HB:A194メガガルーラの親子愛けたぐりを2耐え
         A216霊獣ランドロスのダブルダメージ岩雪崩を5耐え
HD:11n
S:60族、同族意識

☆調整は以下の記事を参考にさせていただきました:
【第8回ばしオフ優勝】テッカグヤ入りCH(A)LK-F - たいき晩成
無断転載ですので、問題がございましたらご連絡お願いします。


テテフグロスの増加を受け、ジャラランガの代わりに投入したポケモンです。
鋼枠をナットレイと両立することとなりますが、相手の構築が鋼ポケモン重めの場合は両選出することも大いにあり得ます。
テテフグロスの両者に圧倒的に強いこと、リザードン軸でも取り巻きに刺さる場合も少なくないこと、相手の砂やメガボーマンダにも一定の仕事ができることなどの多くの要因から、実は筆者が環境初期に最も評価していたポケモンでもあります。

初手に投げて交代読みで宿木を打つ→不利対面を作られたら裏に引いてラグラージが回復する、といった流れもまた強いところです。
少しずつ疲弊させながら、裏のラグラージの圏内に入れていくことを意識して立ち回ります。

オーソドックスな技構成となりますが、やはり相手のナットレイカミツルギは雨を通す上で意識しないといけない相手なので、打点を持てるように火炎放射を搭載しました。



 3.選出パターンと使用感

構築の経緯でも触れましたが、基本選出は「後発にトノラグ」です。

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初手にトノラグを投げることはよほど雨が刺さっている場合以外しません。
初手の2匹は相手の構築に刺さるポケモンをその都度判断して選ぶ形になります。
以下、選出パターンをざっと紹介しておきます。


・対リザードン

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アーゴヨンは基本的に選出しますが、ジャラランガがよほど刺さっている場合はそちらを選出することも。
サンダーの枠は取り巻きにナットレイが刺さっている場合、ナットレイを選出しています。
ナットレイを選出した場合は、特に交代読みを積極的に行っていきたいところです。
ニョロトノの手助け+アーゴヨンの竜星群でリザードンを落とす、というプランを取るのも面白いと思います。

・対ガルーラ軸

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ここでは特にウルガモス入りを想定していますが、この場合はサンダーを確定で選出し、残り1枠は取り巻きによって判断します。
基本的には誰か1匹にサンダーの飛行zが抜群で入りますし、水技の通りも良いため比較的戦いやすいです。

・対テテフグロス、対砂、対ラッキー系統

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テッカグヤに変えた後の話になりますが、基本的には鋼枠を両選出します。アーゴヨンは絶対に出しません。
初手サンダーと対面した場合はそのままラグラージに引いて次ターンに雨を展開するか、雨を降らせて無理矢理テテフを倒します。
テッカグヤに変えてからは対テテフグロスへの勝率がかなり上がった気がします。
対ラッキー系統はニョロトノの滅びで〆というルートを取るため、何が何でも一番先にマネネ(バリヤード)を倒します。

・対雨ミラー

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ひとまず先発にナットレイは確定です。特に豪雨の場合は相手のニョロトノの格闘zに気を付けて立ち回ります。
雨ミラーの場合、此方のニョロトノは基本的に選出しません。
残り2枠はやはり取り巻き次第という形になりますが、上から畳み掛けられるアーゴヨンはほぼ必ず選出しています。


と、簡単に紹介してみました。
使用感ですが、やはり相手としては先発トノラグを意識した出し方をしてくることが多いので、そこを逆手にとりつつ勝ちルートのプランニングをできた点はよかったです。
耐久が心もとないポケモンが多いので、出し負けた場合のケアが少し難しいですが、その欠点を補ってくれるのもニョロトノだからできることだと思います。

〆の仕方としてラグラージを通すほか、ニョロトノの滅びで安定感を高める、アーゴヨンでスイープするなど様々なやり方を取れ、その点が柔軟な立ち回りに繋がりました。
あとは何といっても飛行zサンダーの存在でしょうか。
相手にバレない形で役割破壊をすることがいかに強い動きであるか、ということを改めて実感させられました。

実験的に詰め込んでみた部分も多々あるため、改善の余地もまだまだあったと思いますが、威嚇ガオガエンが解禁された時点で完全に解散しました。
鋼枠を2匹用意する意味が薄れた点、威嚇を入れられる機会が増えサンダーの飛行zで役割対象を落とせない場面が増えた点が主な要因となります。
また、ジャラランガ復権した上、取り巻きとしてカプ・ブルルカプ・レヒレが急増し、雨を通しにくくなってしまった点も向かい風となりました。
テッカグヤ、ものすごく評価していたのだけれどもなぁ……。



 4.最後に

今回は7世代に入ってから初めて作った雨の紹介となりましたが、いかがだったでしょうか。
思い付いたことをとにかく積極的に取り入れて、ということを繰り返していたため、私自身も調整を考えることに苦戦していました。
しかし、思い付いたことをまずはとりあえずでも良いから、やってみよう!というのを繰り返していくのも面白いことだと思います。

また、今回採用してみた飛行zサンダーですが、もし私がシングルバトルをやっていなかったらこのような型は思い付かなかったでしょう。
個別紹介でも触れましたが、このサンダーはシングルにいた飛行zランドロスからヒントを得たものになります。
実際に使ってみると、詰め込み過ぎた点は改善の余地があれど、とにかく面白い……。
こういうことがあると、他のルールにも取り組んでいてよかったなと思うのです。
★実際に私自身もシングルで飛行zランドロスを使用したことがあり、使用感もとても良かったので、よろしければ此方も是非ご覧ください:

mizuko.hateblo.jp
エースがラグラージであるにも関わらず、雨要員としてペリッパーではなくニョロトノを採用したことも最初は勇気がいることでした。
技範囲が広く横の相性も良いペリッパーをわざわざ差し置いてまでニョロトノを採用するとなると、果たして強い構築ができるのだろうかと最初は思いましたが、
そのポケモンならではの良さを活かし、ポテンシャルを最大限に発揮させられるように構築を組むというのも、プレイヤースキルのひとつであると実感しました。
実際に私がそのようにできているかは分かりませんが、試みとしては面白いものであったのではないかなと自負している部分もあります。

本構築を環境初期の頃のオフに持っていき、2つのオフで予選抜けをすることができました。
そこから勝ち上がれなかったのは私自身の力不足だったと思いますが、更に強い構築を自分自身の手で作っていけたら良いなと考えています。

長くなりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございます。
近日中にJCS本番で使用した構築も記事として投稿する予定なので、是非そちらも合わせてご覧いただけたら幸いです。

それでは失礼いたします。



~おまけ~
第17回あいオフにて。

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\なると思っていなかったKP最下位/
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……嘘やろ。



 5.Summary (English Ver.)

▼Kommo-o Ver.

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▼Celesteela Ver.

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①Swampert

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②Politoed

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③Naganadel

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④Zapdos

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⑤Ferrothorn

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⑥-1 Kommo-o

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⑥-2.Celesteela

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Thank you for reading!



mizuko
@Swampert__

【企画終了】10パートナーズ交流戦Next★Stage! 開催要項/参加者データ

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▼本記事更新情報(スクロールしてご覧ください)

【改訂 ※11/17】
・企画終了しました。参加者の皆さんありがとうございました!
 なお、KP情報等の参加者データを纏めましたので是非目次からご覧ください


【改訂 ※11/10】

参加者募集を締め切りましたたくさんの申請ありがとうございます!


【改訂 ※11/9】

・事前考察における第三者への構築相談を可とする旨、注意事項に補足を加えましたのでご覧ください


【改訂 ※11/7】

・運営にgaspardさんを追加(兼参加者)。対戦中何か起きた際のジャッジ等を行ってもらう予定です

【改訂 ※11/5】
・対戦はフラットルールで行っていただきたい旨、レギュレーション①に追加
・自由枠は持ち物含め特に制限を設けない旨、レギュレーション②に追加


こんにちは、mizukoです。

もうすぐ新作が発売される頃になりますね。
そしてSM環境最後のレートが終わろうとしていますが、調子はいかがでしょうか。

さて、さっそく本題ですが
レート終了から新作発売までの一週間で、10パートナーズ制の交流戦を開催することにしました!

あの実況者大会などでもよく見る10パートナーズ戦!
一度はやってみたいな、面白そうだなと思った方も多いのではないでしょうか。

今回は開催期間が一週間と短いので、大会という優勝者を決める形式ではなく
交流戦という気軽にでもガチでも戦える形式にします。
痺れるメタゲームを体感しませんか。奮ってご参加ください!

★運営
・mizuko(交流戦主催)
・gaspard(対戦中何か起きた際のジャッジ等。兼参加者)


長くなりましたが、以下開催要項です。


【目次】
※クリックで該当の項目に飛べます。

1.レギュレーション
   ①基本ルール
   ②10パートナーズの組み方におけるルール
2.参加表明の方法・募集期間
3.スケジュール及び大会の流れ
4.注意事項
5.参加者データまとめ
6.おわりに


1.レギュレーション

 ①基本ルール
ポケモンサンムーンにおけるシングル6350・シングルレートシーズン6準拠といたします。
詳しくはポケモングローバルリンクをご覧ください。
メガストーンも本記事の公開時点で解禁されているものは全て使用可とします。
なお、シーズン6で再現できる個体であればマークの有無は問いません。
(悪い例:特性が負けん気の化身ボルトロス、めざめるパワー格闘を覚えたクレセリア等)

また、実際の対戦ではシングルバトルの「フラットルール」を選択ください。
故意のTOD行為・意図的な遅延行為は禁止といたします。


 ②10パートナーズの組み方におけるルール
参加者は事前にシングルレート・シーズン6で使用できる種族10体(10パートナーズ)を申告していただきます。
10パートナーズの構成につきましては、シーズン6で使用できるポケモンであれば制限を設けません。

対戦の際には、事前に提出いただいた10パートナーズのうち5~6体を使って構築を組んでください。
なお、10パートナーズに組み込んでいないポケモンの中から自由枠として1体採用することを認めます。
自由枠に関してもシーズン6で使用できるポケモンであれば特に制限は設けません。
メガストーンや各種Z等を持たせたポケモンを採用することも認めます。


※フォルムチェンジについて補足※
ロトムボルトロスランドロス等フォルムチェンジ可能なポケモンは1つのフォルムにつき1体とカウントします(各々別種族)。
・リージョンフォルムも同様とします。
ニャオニクスの♂と♀は各々別種族として扱います。
バスラオはあかすじとあおすじで各々別種族として扱います。
パンプジンを登録した場合、すべてのサイズを使用可とします。


なお、ルールの範囲内であれば10パートナーズ内で複数のフォルムを両立することは可能とします。
ただし、あくまで対戦はシーズン6準拠のため、複数のフォルム(同じ図鑑No.のポケモン)を同時に構築に組み込むことは不可とします。


例:Aさん10パートナーズ

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このようにパートナーズ内でウォッシュロトムヒートロトムを両立することは認めます。


◎構築の組み方良い例:

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10パートナーズから5体、自由枠1体。

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10パートナーズから6体。自由枠なしでも構いません。


×構築の組み方悪い例:

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自由枠から2体以上の採用。

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ウォッシュロトムヒートロトムのように、同じ図鑑No.のポケモンを同時に構築に組み込むのはシーズン6のルール上認めません。

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フォルムチェンジは別個体として扱うため、霊獣ボルトロスを10パートナーズとして採用することはできません。
ただし、自由枠として霊獣ボルトロスを採用することは認めます(その場合、10パートナーズから化身ボルトロスを構築に組み込むことはできません)。


 2.参加表明の方法・募集期間

参加者の募集期間は本記事の公開~11/10(金) 22:00といたします。
参加表明は本記事へのコメント、主催Twitter(@Swampert__)へリプ又は個人DMのうちどれかに参加される旨お伝えください。
なお、本記事へのコメントによって参加表明される方は、連絡先としてTwitterのIDを明記してください。
人数は最大でも32人までにしようかなと考えています。
Twitterを鍵垢にしている方は鍵を外してください。

また、後述しますがスケジュールがタイトになります。
ただ他の参加者のご迷惑となるため、よほどのことがない限り募集期間が過ぎてからの棄権はしないでください。
そのほか、後述の注意事項を厳守できる方を参加条件とさせていただきます。


 3.スケジュール及び大会の流れ

~11/10(金) 22:00 交流戦参加者募集〆切
~11/10(金) 24:00 10パートナーズ提出〆切
~11/11(土) 10時頃 参加者10パートナーズ及び1戦目のカード発表
~11/13(月) 22:00 2戦目での対戦相手指名〆切
~11/14(火) 06:00 1戦目消化及び結果報告〆切
~11/14(火) 13時頃 2戦目のカード発表
~11/17(金) 06:00 2戦目消化及び結果報告〆切、企画終了

※大まかな流れはこのような形といたしますが、多少のズレはご容赦ください。

参加者への連絡はグループDMによって行う予定です(人数によって変更になる可能性ありです)
まず参加希望者は上記の期限までに参加表明をしていただき、
その後11/10(金)24時迄に10パートナーズを主催Twitter(@Swampert__)の個人DMにてご提出ください。
なお、参加者の10パートナーズ及びカードは本記事でも公開する予定です。

今回の交流戦では3日間隔で2戦行っていただきます。
1戦目はくじにて主催側で無作為にカードを決めます。
カードが発表されてから、上記の日程までに1戦目を消化していただき勝者はグループDMに勝利報告をお願いいたします。
対戦相手とのやりとり(日程調整やフレコ交換等)は各自で行ってください。
なお、何かあったときのためにバトルビデオの保存をお願いいたします(運営からの指示がない限り提出はしなくても構いません)。

2戦目はカードの組み方を少し変えます。
「2戦目は○○さんと対戦したい!」という指名があれば、11/13(月) 22:00迄に主催の個人DMにその旨ご連絡ください。
※この連絡は任意です。
※指名は1人でお願いいたします。2人以上書いた場合は当該申告を無効とします。
※必ず希望通りになるという保証はありませんのでご理解ください。
※なお、主催が対戦参加するかどうかは人数次第となります。


期限までにいただいた指名をまずは優先させた上で、
残りをなるべく1戦目で勝った人同士、負けた人同士になるようにカードを組んでいく予定です。
ただし、人数や状況次第でこの通りにいかない可能性もある点ご承知おきください。
そして1戦目と同じような流れで対戦消化、結果報告をお願いいたします。


 4.注意事項

・回線切れが起きた場合は、以下の順で対応を行ってください:
 ①見せ合いの段階で切れた場合は見せ合いからやり直し。構築(技構成などの中身も)を変えることは認めません
 ②対戦中に切れた場合、切れた側がどちらかハッキリしているのであれば切れた側の敗北とします
 ③ハッキリしない場合でも勝敗が明らかであれば、話し合いで勝敗を決めていただいても構いません
 ④勝敗がその時点で分からない場合は、
回線切れが起きた直前まで再現可能ならば再現し、それ以降は普通に試合を進めてください
 ⑤急所や追加効果等で再現が困難な場合、見せ合いから再戦してください。選出を変えるのは認めますが、構築(技構成などの中身も)を変えるのは認めません
・参加者募集〆切を過ぎてからの棄権を禁止といたします。
・改造ポケモンの使用を禁止といたします。
・スケジュールがタイトである点と、交流戦という趣旨をご理解の上参加表明をお願いいたします。
・期限の厳守にご協力くださいませ。
・他の参加者への誹謗中傷は厳禁です。
・第三者からの助言禁止などという観点から、対戦中の生放送(ツイキャス等)は行わないでください。
 ただし、企画終了後のBV公開(振り返りキャス等)、ブログでの対戦ログ公開は認めます。
※事前考察における構築相談、個体を借りること等は可とします。
 この禁止事項の意図としては、あくまで「対戦相手が"実際に"持ってきた構築を見た上で」「対戦中に」というタイミングでの助言を避けさせることにあるためです。
・ルール違反をしている参加者を見かけた場合、主催にご一報ください。また、対戦中に何かあった場合も主催まで。
・運営に支障をきたしていると判断した参加者は強制的に棄権・グループDMから排除し、以降私が主催する大会等の参加をお断りする場合がございます。このあたりは運営の独断となりますがご了承くださいませ。
・本記事は必要に応じて予告なしに改訂する場合がございます(大きくは変えませんが)。
・参加表明をした時点で、以上の注意事項に同意したとみなします。


 5.参加者データまとめ
※敬称略で失礼いたします

参加者数は22名となりました。たくさんのご参加ありがとうございました!


①結果報告
結果は以下の画像の通りです。
※手書きで恐縮です。赤丸が勝った人となります

☆1回戦

f:id:mizukoSW:20171117003742j:plain



☆2回戦

f:id:mizukoSW:20171117003925j:plain



なお、本企画で2勝された方は以下の通りとなります。

・gaspard
・サイバード
・おでん
・RUM
・さふぁいあ
・にぱ~☆

以上6名となります。おめでとうございます!


②KP集計
パートナーズルールにおけるKP集計はなかなか見ることがないと思われますが
22名とたくさんの方にご参加いただけたのを機に、折角なので集計してみました。

f:id:mizukoSW:20171116231648p:plain


画像見にくかったら申し訳ございません。
交流戦ということもあり、参加者の個性がよく表れましたが

個人的にはポリゴンZが上位に来るとは思っておらず、その点予想外でした。


③参加者10パートナーズ
※KPが高い順に並べております
赤色太字が本企画で2勝された方です


1.いっき KP:76

f:id:mizukoSW:20171111083020p:plain

2.gaspard KP:73

f:id:mizukoSW:20171111083114p:plain


3.むぎのん KP:71

f:id:mizukoSW:20171111082222p:plain


3.輝石 KP:71

f:id:mizukoSW:20171111082317p:plain

5.アロハスリス KP:66

f:id:mizukoSW:20171111083222p:plain

6.サイバード KP:63

f:id:mizukoSW:20171111082959p:plain

7.RUM KP:60

f:id:mizukoSW:20171111082808p:plain

7.紫苑 KP:60

f:id:mizukoSW:20171111083235p:plain


7.あばたー KP:60

f:id:mizukoSW:20171111082621p:plain

10.Trump KP:54

f:id:mizukoSW:20171111082250p:plain

10.ハイロ KP:54

f:id:mizukoSW:20171111082602p:plain


10.かぶ KP:54

f:id:mizukoSW:20171111082414p:plain


13.うじやん KP:53

f:id:mizukoSW:20171111083055p:plain


14.ラン KP:52

f:id:mizukoSW:20171111082859p:plain


15.つばき KP:50

f:id:mizukoSW:20171111083137p:plain


16.おでん KP:47

f:id:mizukoSW:20171111082341p:plain


16.サクサク KP:47

f:id:mizukoSW:20171111082821p:plain


18.めがふぁい KP:44

f:id:mizukoSW:20171111082847p:plain


19.ユキハル KP:41

f:id:mizukoSW:20171111082651p:plain


20.Th KP:19

f:id:mizukoSW:20171111083154p:plain


21.さふぁいあ KP:18

f:id:mizukoSW:20171111082428p:plain


22.にぱ~☆ KP:15

f:id:mizukoSW:20171111082710p:plain


以上22名となります。ありがとうございました!



 6.おわりに

今回の企画、いかがだったでしょうか。
おかげさまで22名とたくさんの方にご参加いただき、無事に企画を終えることができました。
これを機に是非ともパートナーズルールの面白さを味わっていただくと共に、
参加者の皆さん同士で今後とも仲良くなることができたら私としても嬉しい限りです。
私自身初めての大会運営で不手際も多々あったかと思いますが、
皆さんに楽しんでもらえたのなら企画は大成功だったのかなと思います。
タイトなスケジュールながら時間厳守、円滑な進行にご協力いただきありがとうございました。
また私か本企画の参加者が大会を開くときがございましたら、是非ご参加いただきたいなと思います。

長くなりましたが、皆さん本当にありがとうございました!
日付が変わりいよいよ本日でUSM発売ですね。また共に高めあっていけたらと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!



主催:mizuko
@Swampert__

【図解】パワポで簡単!構築記事用サムネイルの作り方。

こんにちは、mizukoです。

今回は構築記事などでもなく、友人のための記事でもあり
構築記事を作るにあたって、オリジナルな構築画像・サムネイルを作ってみたい!など、
もし需要があって少しでもお役に立てればと思い、記事にすることにしました。
今回紹介するやり方は、パワーポイントを中心に使用するものです。簡単にできますよ!

さて、構築記事を作るとき、皆さんもトレーナーカードを使ったりしていると思いますが
今回のやり方を覚えることにより、例えば……

☆もう少しシンプルなサムネを作りたい!
☆オリジナリティのある画像を作りたい!もっと自分らしく!
☆10パートナーズ用の画像を作りたいんだけど、トレーナーカードツールでは6匹しか入れられなくてどうしよう!

などといったことを解決することができます。


☆簡単にポケモンの画像を並べるだけでも……

f:id:mizukoSW:20170804222553p:plain

このような画像が作成できます。よりシンプルなサムネになりますね。
私が6世代で使用し優勝したときの10パの画像です。


☆また、少し手を加えるとこんな感じにもできます。
 少し前に上げた構築記事のサムネイルです。

f:id:mizukoSW:20170718222223p:plain

ここまで来るとあとはセンス次第なところもありますが。。こんなこともできますよ、というイメージで。

余談ですが、10パなどのパートナーズ制の試合を行うことになったとき
私は真っ先にこの画像作りから始めます。
自分のと相手のパートナーズ画像を作成し、それを並べます。その方が考察がしやすいんですよね。

前置きが長くなりましたが、ここから本編に入っていきます。
出来る限り分かりやすく説明するつもりですが、わかりにくかったり、他にもっといい方法あるだろ!みたいなのがあったらごめんなさい。。

※作業はPC推奨です。
 私のPC環境はWindows7、PowerPoint2010です。

 使用PCなど環境によりやり方が少し異なる可能性がありますので、ご承知おきください。



【目次】
※クリックするとその項目に飛べます。

①ポケモンの画像を調達する
②パワーポイントでサムネを作成
  応用編1.ポケモン画像を編集したい!
  応用編2.画像に背景を入れたい!
  応用編3.画像に文字を入れたい!
③ペイントにスクショを貼り付ける



 ポケモンの画像を調達する

まずは、肝心となるポケモンの画像を取っていきます。
ポケモンの画像を調達できるサイトはいくつかありますが、
ここでは代表的なサイトをいくつか載せておきます。


☆Serebii.net

serebii.net6世代画像?(何と言ったらいいのかな?)的なものを調達できます。
英語のサイトなのでやや分かりにくいですが、ポケモンの画像はしっかりしていてオススメ。


☆Pokewiki
Pokémon-Liste – PokéWiki
此方も英語版ですが、アイコンがあるので探しやすいです。
図鑑ページのかなり下のほうに画像があります。
PGLデザインの画像が欲しければ此方から。


☆ひこちゃんず!

hikochans.comドット絵を調達できます。日本語なので分かりやすいかと。
持ち物のアイコンなども入手できます。



以下の説明はSerebiiの場合です。他のサイトも要領自体はほぼ同じです。

サイト左側のSun & Moon Pokédexというリンクから図鑑に飛びます。

f:id:mizukoSW:20170804224831p:plain

 

そうすると、↓このようなページに飛ぶので少しだけ下にスクロールして

f:id:mizukoSW:20170804224911p:plain


図鑑番号なり、タイプで検索するなり、そこは自身のやりやすい方法で目的のポケモンを探します。
タイプ検索のほうがアイコンを見ながらできるので、英語がわからない方でもわかりやすいかも。

そして、目的のポケモンのページに行ったら……
ページ右上のポケモンの画像にカーソルを持っていき、右クリックして「名前を付けて画像を保存」を選択。

f:id:mizukoSW:20170804230501p:plain

デスクトップなり、予め自分で専用のフォルダを作るなりして分かりやすい場所に保存しましょう。

この作業を必要なポケモンの数だけ繰り返していきます。



 ②パワーポイントでサムネを作成

さて、①の要領で必要分のポケモンの画像を揃えたら
いよいよパワポでサムネを作成していきます!

まず、パワーポイントを起動させます。
デスクトップの適当な場所で右クリック→新規作成から開けるはず。

起動させたら、「新しいスライドを作成」をクリックし、そこで作成したスライドを用いて画像を作成します。
スライドは基本的には白紙、もしくは文字を入れる前提であればタイトルのみを選択しておくとやりやすいでしょう。

f:id:mizukoSW:20170805002824p:plain

以下、白紙を選択したことを前提に話を進めていきます。

まず、「挿入」タブをクリックし、その次に「図」というところをクリック。
そして、①で保存したポケモンの画像を選択し、「挿入」ボタンを押すとパワポに画像を貼り付けられます。

f:id:mizukoSW:20170805004045p:plain


これを貼り付けたいポケモンの数だけ繰り返していきます。

次の画像はあくまでも一例ですが、とりあえずこの要領で画像の貼り付け作業を6匹分行っていくとこんな感じに。

f:id:mizukoSW:20170805004336p:plain


……大きさなどのバランスがおかしすぎですね。
そこで次に、画像の大きさを整えていきます。
拡大or縮小したいポケモンの画像をクリックすると画像のように四角い枠みたいなものが現れるので、
その枠の四隅を使って大きさを整えていくと綺麗に拡大or縮小できます。

f:id:mizukoSW:20170805010024p:plain


以下の画像が、6匹のポケモンの大きさが皆同じぐらいになるようにざっくり整えたもの。

f:id:mizukoSW:20170805010334p:plain


そして次に、ポケモンの画像の位置を整えていきます。
これに関しては位置の移動をさせたい画像を左クリックしてから、ドラッグ&ドロップするだけでOKです。
画像にカーソルを合わせ、マウスの左ボタンを押したまま希望の位置までマウスで動かして、そこで左ボタンを離します。

こうして位置を変えたり大きさを変えたり……と微調整を繰り返していき、完成です!

f:id:mizukoSW:20170805010935p:plain

今回の例だとかなりシンプルな画像になります。
もう少しオリジナリティを加えたい!という場合の応用編は以下に纏めておりますので、
必要に応じて是非ご覧ください。
その場合は以下の方法などで詳細な編集を終えてから、スクショしてください。


※応用編を飛ばしたい方は此方をクリック※



【応用編】
※クリックするとその項目に飛べます。

☆1.ポケモン画像を編集したい!
☆2.画像に背景を入れたい!
☆3.画像に文字を入れたい!


 ☆1.ポケモン画像を編集したい!


ここでは、以下の画像のように

f:id:mizukoSW:20170806181259p:plain

ポケモンの画像そのものに影や反射を入れたり、枠っぽいものを入れたりしていく方法を紹介します。

まず、編集したいポケモン画像をクリックして、以下のように図ツールの書式タブを選択→図の効果、から色々な編集をすることができます。

f:id:mizukoSW:20170806181553p:plain


この画像だとこれから光彩を加えていくところになりますが、下側の「光彩のオプション」で詳細な設定をすることができるので色々試してみてください。

f:id:mizukoSW:20170806181714p:plain

影や反射の編集も同じような要領でできます。

f:id:mizukoSW:20170806181909p:plain


全てのポケモン画像に同じ効果を入れたい場合は、Ctrlキーを押しながら全ての画像を左クリックして選択してから「図の効果」を選ぶと効率的に編集できます。
以下の画像は例として、全ての画像に反射を入れていくところです。

f:id:mizukoSW:20170807231854p:plain

f:id:mizukoSW:20170807231922p:plain



 ☆2.画像に背景を入れたい!

次に、このように画像に背景を入れる方法を紹介しておきます。
これをやるだけでも画像のイメージが大幅に変わります!

f:id:mizukoSW:20170806190450p:plain

パワポの背景を利用する場合は、以下の図のように
「デザイン」タブを選択→背景のスタイルでできます。
色などもっと細かい設定をしたい場合は「背景の書式設定」をクリックするとできます。

f:id:mizukoSW:20170806191433p:plain


しかし、パワポによる背景設定だとできることが限られてくるので
ネット上から背景にしたい画像をとってくる方法もあります。
「背景 画像」というキーワードなどで検索すると色々出てくるかと。

その場合は、①でポケモンの画像を取ってきたのと同じ要領で背景画像を保存してから
パワポの「背景の書式設定」から背景画像を挿入することとなります。

背景の書式設定を選択したら、以下の図のように
「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」を選択→「図の挿入:ファイル」ボタンをクリックしてから取ってきた背景画像を挿入します。

f:id:mizukoSW:20170806193110p:plain

画像は背景画像を挿入した後のものになりますが……。
挿入したら、「透過性」の部分や「図の修正」などでさらに詳細な編集ができるので、
必要に応じて自分なりに試してみてください。

背景画像に合わせてポケモン画像を移動させたくなったら、
Ctrlキーを押しながらポケモン画像を全て左クリックして選択し、ドラッグ&ドロップすることによって
こんな感じにすべての画像を一発で移動できます。

f:id:mizukoSW:20170806193516p:plain

↓この場合の最終的な完成イメージがこちらです!

f:id:mizukoSW:20170806193751p:plain

このあたりはかなりセンスが問われると思います。
しかし、ある意味いちばんその人の個性が表れるところだと思うので、是非試してみてくださいね。



 ☆3.画像に文字を入れたい!

最後に、文字の入れ方も紹介しておきます。
文字を入れると、画像を見ただけでどんな構築なのか、どんな結果を残したのかを読み手に伝えることができます。

パワポから入れていく場合は「挿入」タブをクリック→ワードアートで文字入れをしていきます。

f:id:mizukoSW:20170806194918p:plain


ワードアートを選択すると「ここに文字を入力」と出るので、そこに任意の文字を入れ
大きさや文字の位置・色やフォントなどを必要に応じて変えていくことになります。

f:id:mizukoSW:20170806200312p:plain

f:id:mizukoSW:20170806200433p:plain


また、ネットからフォントを取ってくる、という方法もあります。
「フォント 英語」などというようにイメージに沿ったフォントを狙えるように検索してみて。
その場合は恐らく大半の場合がネット上で任意の文字を入れる→出てきた文字を右クリックして画像を保存する形になるかと思います。
専用のソフトをダウンロードして……というケースも出てくるかもしれませんが、ここでは割愛します。

取ってきたら、①でポケモンの画像をパワポに貼り付けたときと同様に
「挿入」タブ→「図」から文字を入れていくことになると思います。

f:id:mizukoSW:20170806201622p:plain

このように貼り付けられます。
が……この画像のように、背景と文字入れを両方行った場合は文字の周りが白い!透過されていないじゃん!というのが気になる!というケースが多々現れることになると思います。

その際はネット上で余計な部分(今回でいうと文字周りの白い部分ですね)を透過させることができます。

pcrice.web.fc2.com私はこのサイトを利用しています。簡単にできますよ!

透過させたら、その画像をさらに右クリックで保存し、パワポの「挿入」タブ→図をクリックで文字入れしていきます。

f:id:mizukoSW:20170806202508p:plain

そうすると画像のように、違和感なく仕上がります!
また、「書式」タブからちょっとしたアレンジもすることができるので必要に応じて手を加えてみてください。




 ③ペイントにスクショを貼り付ける

②の要領でパワポでの画像作成を終えたら……
作成を終えた状態のまま、スクリーンショットを取ります!

f:id:mizukoSW:20170805012145p:plain


この状態の画面をスクショします。
FnキーとPrintScreenキー(PrtScなどと略されているかな?)を同時に押すことによってスクショがとれるはず。
このあたりはもしかしたらお使いのPCによって異なってくるかもしれません。。
※前述の通り、私はWindows7使用です。

スクショを取ったら、ペイントというソフトを起動します。
スタートボタン→すべてのプログラムで起動できるかしら?

ペイントを起動したら、真っ先に左上の貼り付けボタンを押して大丈夫です!
そうすると、図のようにスクショしたパワポの画像が貼り付けられます。

f:id:mizukoSW:20170806173035p:plain

ちなみにこの段階で貼り付けを選択できなかった場合は、うまくスクショがとれていないということなのでスクショをやり直してみてください。

そうしたら、選択ボタンをクリックし、任意の大きさにドラッグ&ドロップしてトリミングします。
※画像ぼやけていて見にくいと思います。ごめんなさい。。

f:id:mizukoSW:20170805015033p:plain


そうしたらその画像を保存し、ついに完成です!

f:id:mizukoSW:20170805020505p:plain



今回の例でいくと、最終的にはこんな画像になります。

f:id:mizukoSW:20170805020033p:plain

 

いかがでしたか。
面倒臭い部分もあるかもしれませんが、やり方自体は覚えてしまえば簡単だと思います。
シンプルな画像を作るのもよし!オリジナリティ溢れる画像を作るのもよし!
パートナーズルールなどで活用するのもよし!と、
かなり応用のきくやり方なのではないかなと思います。
是非やってみてくださいね。

 

また、今回の内容も含め細かいブログの書き方などもしご質問ございましたら
ツイッターなどでもお答えできる範囲で対応しようと思いますので、
お気軽に聞いていただければと。

分かりにくかったらすみません。。
が、お役に立てたようなら幸いです。

では、長文失礼いたしました。

mizuko
@Swampert__

【第3回真皇杯関東予選ベスト16】飛行zランド入り役割破壊積みリレー

f:id:mizukoSW:20170718222223p:plain


こんにちは。
普段はダブルバトルを中心に活動しているmizukoと申します。
今回、7世代で初めてシングルの構築記事を投稿させていただきます。

アローラダブルを終え、現在まで来年に向けて全国ダブルの考察を進めたり、
7世代に入ってからまともにできなかったシングルをまた始めたりしていました。

さて、遅くなりましたが
先日の真皇杯関東予選で300人弱が参加していた中、本戦出場権を得ることはできなかったものの
ベスト16まで勝ち上がることができたので、今更ではありますが記録がてら構築記事として残そうと思います。

かなりピーキーな構築ですが、勝ち筋としては分かりやすいもので決まれば爽快なのではないかなと。

それでは構築の紹介に入ります。



【目次】
※クリックするとその項目に飛べます。


1.構築の概要・経緯
2.個別紹介
  ①カプ・ブルル
        ②ギルガルド
  ③ウルガモス
  ④ギャラドス
  ⑤霊獣ボルトロス
  ⑥霊獣ランドロス 
3.使用感について
4.最後に
5.追伸



1.構築の概要・経緯

☆構築の概要


本構築のキーワードは「役割破壊」「崩し」です。
概要としては以下の画像の通りになります。

f:id:mizukoSW:20170718230403p:plain

 

こんな感じです。
ブルルガルドなどでうまくサイクルを回していく……はずでしたが、
気付いたら面子のほぼ全員に攻撃的な積み技を持たせることに至り、積みサイクル的な側面が強めな構築となりました。
とはいえ全員がアタッカーなので誰かで起点を作るのではなく、
有利対面から盤面を見極め積んで全抜きを狙うという形になります。
鉢巻ブルルで交代先に多大な負荷をかけたり、役割破壊を積極的に狙ったりしつつ、
6匹のうち誰かしらの一貫をとることを目指します。

 

☆構築の経緯

キッカケは「鉢巻ブルルを使ってみたいな~」と思ったこと。
その単純すぎるキッカケからスタートさせました。
次にブルルの相棒としてテテフに対してもより強く出ることのできるギルガルドと、
ブルルガルドの炎の一貫を消せて相性の良いメガ枠として、6世代から使い慣れているギャラドスが自然と入ってきました。
構築を考えていた当初のコンセプトは「超攻撃的なブルルガルド」。

しかし、試行錯誤と検討を重ねつつ残り3匹をガモス・ボルト・ランドと決め、試運転していたところ
本構築はメガフシギバナをはじめとする高耐久の草タイプや、数値受けポケモンを大いに呼んでいることに気がつきました。
そこで試運転時はHDチョッキで運用していたランドロスを剣舞飛行zに変更するのはどうかと思い、それに伴って他のポケモンもバランス調整を施し
有利対面から積極的に役割破壊を狙う今の形になりました。



2.個別紹介

カプ・ブルル

f:id:mizukoSW:20170718230704p:plain

※調整
HAぶっぱ

本構築のスタートはこの鉢巻ブルルから。
鉢巻+フィールド補正のかかったウッドハンマーで、そんじょそこらの半減ポケモンすらも確1をとってしまうほどの火力の持ち主。
必要に応じて交代読みをしていきつつ、その火力で相手のサイクルを崩していきます。
それに加えて耐久の数値や耐性・補完となる技のレパートリーも悪くなく、
火力厨の私がこのポケモンに目をつけないわけがありませんでした。

ウドハンでは火力過剰になることもあるため、回復ソースとしても活用できるウッドホーンと両立させました。
残りはナットなどの鋼に打つ馬鹿力と、マンダやリザあたりに交代読みで打つストーンエッジを搭載。
有利な相手に繰り出し、積極的に交代を読みつつ裏に強烈な負荷をかけていきます。

言わずもがな、グラスフィールドは裏のガルドとの相性がとても良いです。
コケコやテテフのフィールドを消すことができる点も優秀。
ただ本当はこのフィールド効果をもっと活かすつもりでしたが、気付いたら構築に浮いているポケモンが多くなってしまいました……。



ギルガルド

f:id:mizukoSW:20170718230830p:plain


※調整
H:ぶっぱ
D:ダウンロード対策
S:同族意識、無振りブラッキー抜き
A:残り

6世代の終盤からお気に入りの、剣舞持ちの物理型。
攻撃的なブルルガルドを目指し、より火力と技範囲が優秀な型にしました。
持ち物は弱保と珠を各々試していました。
関東予選のときは弱保でしたが、レートでは珠でも運用していました。
珠のほうが瞬間火力があるという点が優秀ですが、珠ダメが致命的になることも多かったので
やはり、弱保のほうが扱いやすいかもしれません。

有利対面やポリ2などの耐久型など起点にして舞い、全抜きor後続の圏内に入れることを目指します。
ポケモンのなかでも、テテフにも比較的安定しやすい点がポイント高いです。ブルルのフィールド込みでグロスなどにも安定するのが◎

舞わないで殴ると火力がなかったり、相手の身代わりに弱いのが心もとないところですが……。
それでも動きが決まったときは相当な力を発揮してくれると思います。

 

ウルガモス

f:id:mizukoSW:20170718231117p:plain


※調整
CSぶっぱ

普通のCS襷ガモス。
ブルルガルドでもう少しフォローを入れたい鋼にも強い炎枠として、
抜き性能の高いガモスを採用しました。
最初はエスパーzを持たせていましたが、対面からマンダに勝てる駒を増やしたいという意図もありこのような型に変更しました。
テテフを確実に抜きたかった+ミラー意識の最速です。

技構成は蝶舞とめざ氷に、命中安定の放射と、ラスイチは一致技かつ身代わりを貫通できるさざめきとしました。
さざめきを採用しており襷とも相性が良いことに加え、炎の体にしても確率でしか発動されずあまり旨味を感じなかったことから、特性は虫の知らせで採用しました。

襷を盾に強引に舞ってイージーウィンできた試合も少なくなかったです。マンダを崩して勝ち確、なんてことも多々。
ステロを撒かれなければ襷であることを利用し、スイーパーとしての動きをとることも。
ただし、相手の構築にバンギやドラン、レヒレ、アシレーヌあたりがいる場合は極力選出しないようにしていました。



ギャラドス

f:id:mizukoSW:20170718231245p:plain


※調整
HB:メガ前特化ミミッキュのZじゃれつく+影打ちを耐え
HD:メガ後C147カプ・コケコのエレキフィールド下10万ボルトを耐え
S:最速
A:余り

☆調整は以下の記事を参考にさせていただきました:

okido117117.hatenadiary.com無断転載ですので、問題がございましたらご連絡お願いします。


ブルルガルドとの相性がよく、6世代のころから愛用しているメガ枠。
ブルルガルドで特にきついバシャやドランに対しても基本的には強く出ることができ、
なおかつメガでタイプ及び耐性が変わるのも活かすことができます。
ミミッキュが環境に多いなか、型破りで化けの皮を無視して殴れるのもポイント。
弱いポケモンに対してはとことん弱いですが、個人的にも信頼をよせているポケモンの一匹です。

型はHSベースの普通のメガギャラ。
技構成は滝登り/氷の牙/地震/竜舞の3ウェポンです。
個人的にはタイプ一致技としての信頼、浮いている炎への安定した打点、舞ってからの怯み狙いなどといった観点から、
滝登りを切ったメガギャラはあまり好きではありません。

威嚇や耐性を活かしてサイクルするのも良し、有利対面から隙を見て舞って3タテを狙うのも良し。
本構築はメガ可能なポケモンが一匹しかいないため、メガ石持ちは間違いなく読まれると思いますが
それにしても色々な立ち回り方ができるポケモンだと思っています。



⑤霊獣ボルトロス

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※調整
CSぶっぱ

ここまでで水タイプのポケモンの処理をブルルに依存していること、飛行への打点が欲しいということなどといった課題も考慮し
抜き+崩し性能が高く、かなりの火力を出すことができるレボルトを採用しました。

メガガルや鋼などに強く出ることができ、役割破壊としての性能も抜群な格闘zを選択。
この性能に追い討ちをかけ、受けループに対してもさらに強くなれるよう悪巧みを仕込みました。
これにより鬼羽リザXあたりまでも見れたりします。
ちなみに本構築において、ヘドウェを切っていて困ったことはほぼありませんでした。

高速移動も面白い型だと思い少し考えましたが、やはり悪巧み後の火力が魅力的で変えることができませんでした……。



⑥霊獣ランドロス

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※調整
H:奇数で最大
S:岩石封じ1回で最速103族抜き
A:残り
BD:端数を振り分け

ヒャダインランドロス

HAにかなり厚めに振った、遅めのランドロスです。実は選出率が最も高いポケモンでもありました。ブルルガルドとは。
もともとSが中途半端なランドロスは耐久に振らないと意外と脆く弱いと思ったので、S振りは最低限にしました。
構築を作った当初はHDチョッキで運用していましたが、
前述の通り構築単位で呼ぶポケモンを誘って倒すことができるという理由で飛行zに変更しました。

例えばブルドヒ+αといった、面倒な並びをランド一匹で見ることもできます。
剣舞を絡めつつ耐久ポケモンまでも崩していくのもアリ、威嚇を絡めてサイクルするのもアリ、岩封でS操作をしていくのもアリ。
色々な立ち回り方ができながら、崩し性能がトップクラスといってもよいほどに高い点が評価できます。

ダブルの構築記事でも述べましたが、zは無効化されないものが強いと考えています。
更に言うと、1/4で受けにくいタイプのものですね。
半減程度であれば数値受けでもされない限りかなりのダメージが入るからです。
その点、飛行zというタイプそのものに信頼をおいています。
さらにレランドの場合は役割破壊という側面を持ちながら、あの数値からタイプ一致で打てるという点が非常に強く、特に信頼をおいているポケモンでした。
ただ、耐久ポケモンに対しての乱数がズレるので、正直なところAぶっぱにしたほうが良かったかもしれません。



3.使用感について

基本選出及び選出パターンはありません。
相手の構築に合わせて、柔軟に選出していました。
ただ初手に来られて出し負けしたらヤバイ、というポケモンに出し負けしないように心がけてきました。

本構築を使用していて、「誘って倒す」ということがいかにして強いのか、ということを痛感させられました。
倒したい相手のポケモンに対して明らかに強いポケモンをもってくると、当然相手からは逃げられてしまいます。
しかし、一見すると此方が不利対面であるように見せかけつつ、その上で役割破壊技を打って崩すということで
相手の頭数を予想外な形で減らすことができ、誰かの一貫をとりやすくなるのだなと。
ただ、例えばあからさまにバナに対してランドを後投げする、などといったことを安易に行わないようには注意して動いていました。

積みリレーと名乗っておきながら、色々な勝ちルートをプランニングしていける点は良かったのかなと思います。
ブルルガルドや、ギャラランドを両選出した場合はわりとサイクル寄りで、
ガモスやレボルトなどをメインに選出した場合は対面っぽいというか、より積みリレーに近い立ち回りをしていたことが多かったです。
ただいずれにせよ、どこかで誰かの一貫をとることを常に狙っていました。

しかし重いポケモンもそれなりに多く、特にカミツルギやヒトムが重くて仕方なかったです。
無理矢理にでも対面処理するしかなく、カミツルギに至っては不利対面を作った瞬間に負けることもザラ。
悪zでなければガルドでもよいのですが。
さらに言ってしまうと、カミツルギとヒトムが両方入っている構築に対してはどう頑張っても勝てません。

またゲッコウガやレボルトも重め、ウルガモスも相手の型によっては面倒臭かったです。
相手の構築によって有利不利がハッキリしがちで安定しない点が決め手となり解散。
もしかしたら、もっと良い方法があったのかもしれませんが。
しかし、役割破壊を決めて崩すことができた瞬間や、積んで全抜きできた瞬間というのはとても気持ちよく、使ってて面白い構築だったと思います。



4.最後に

私としては7世代では初のシングルの構築記事となりましたが、いかがだったでしょうか。
気づいたら6世代のとき以上にとんでもなくウェイ火力厨している構築に仕上がってしまいました。

そして、本構築を第3回真皇杯の関東予選に持っていき
予選を6-2で1位抜け、最終成績はベスト16となりました。
あと一歩のところで本戦出場を決めることができただけに悔しいですが、最後は負けるべくして負けたと思っているのでスッキリしており、悔いという悔いはありません。
(これ、今年のグロリアでも同じようなことを言っていた気がする……)

300人弱が参加されていた大会でここまで来れたことに関しては今となっては正直ビックリしていますが、
構築としての課題も少なからずありますし、知識不足な点が多々あると思います。
今後もさらに色々な構築を考えていき、シングルもダブルも両方強くなっていければと思っているのでまだまだ頑張ります。

真皇杯などで対戦及び交流してくださった方々、ここまで読んでくださった方々
本当にありがとうございました!



5.追伸

私はそれから真皇杯本戦でスタッフをしていました。
サブイベントであるトリプルビートをメインに運営しておりましたが
参加された方々、いかがだったでしょうか。
私としては皆さんのお陰で楽しくスタッフできたと思いますし、盛り上がったのかなと思います。
初めてのスタッフで至らない点多々あったかと思いますが、楽しんでくだされたのなら幸いです。

ツイッターでも述べましたが、本戦に参加及び見学された方々には私からもこの場を借りてお礼させていただきます。
また、撤収の際に参加者の皆さんが手伝ってくださったことが私としても非常に嬉しかったです。
本当にありがとうございました!



mizuko
@Swampert__

【グロリアラスチャレ予選抜け】ガブアロー入りレヒレスタン ~ JCSを終えて。

 

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 こんにちは、mizukoです。

まずはじめに、ジャパンチャンピオンシップス2017(以下、JCSと記します)に参加されていた方々、本当にお疲れさまでした。
私自身もこの大会に向けて取り組んでいたものの、日程的にも相当過酷でした……。

JCSが終わり、VGC2017も一段落したということで、
今年私がメインで使用していた構築をここに公開します。

本構築は以前当ブログの記事に上げたバトルロードグロリアのラストチャレンジ(以下、LCQと記します)で使用したものから、さらに調整を加えていったものになります。
ちなみにLCQでの戦績はAブロックに配属されスイスドローを5-2で9位抜け(うち1戦はジャンケンで敗北)、ベスト16で敗退でした。

簡単なオフレポはこちらから。

mizuko.hateblo.jp


それでは構築の紹介に入ります。



【目次】
※クリックするとその項目に飛べます。

1.構築の概要・経緯
2.個別紹介
   ①カプ・レヒレ
   ②カミツルギ
   ③ウインディ
   ④ガブリアス
   ⑤カビゴン
   ⑥ファイアロー
3.選出パターンと使用感
4.JCSを終えて。



 1.構築の概要・経緯

☆構築の概要

 

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※LCQではウインディの持ち物をバンジの実→オボンの実で運用。
※JCSのC日程のみ、カプ・レヒレの濁流を熱湯に変更。


私は今年、レヒレツルギウインディ、所謂AFKをメインで使用することに決めました。
普通のレヒレスタンの形に、AFKで重いところにも対応できるようにガブアローの並びを加えたものになります。
普通に殴っていくのみならず、詰ませるといった勝ち筋をも狙いにいけるように組んでみました。


☆構築の経緯

私は6世代のとき、雨パやエルテラといったビートダウンを愛用していました。
その影響からか、環境初期の12月頃に私はコケコライチュウを軸とした構築を組み、試合を重ねていきました。
単純にコケライで上を取り、ひたすら殴るのが強いのではないかと思ったからです。
しかしコケライが私にとってどうも肌に合わず、12月中に解散。
それと同時に、単なるビートダウンはこのルールにおいて難しいと思うようになりました。

その後リアルの都合上、1ヶ月ほどポケモンから離れることになります。
そして復帰したころに流行り出したのが、以降私が使うこととなったAFKの並び。
この3匹の並びは完成されているな、と思ったのです。
コケライが使いこなせなかった経験からも、もっと色々な系統の構築を使ってみるのもよいかなと考えていた頃でした。
次第にこの並びを私も使っていきたい!と思うようになり、AFKを軸に構築を組んでいくことになりました。

この3匹を固定とし、各々の型・配分や取り巻きなども自分で考えていきました。
AFKできついところをカバーできる、なおかつ自分の肌に合うような取り巻きを検討し、カビゴン+ガブアローの並びを取り入れることに決めました。

 


 2.個別紹介

カプ・レヒレ

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※調整
H:実数値4nで最大
S:追い風下で最速フェローチェ抜き
C:残り

構築案を考えた当時ちょうどAFKの並びが流行っており、
その相手の眼鏡レヒレよりも強く出ることができるだろうという点を評価して瞑想型にしました。
また、ふつうの眼鏡レヒレと違い耐久ポケモンを起点にできること、
詰ませるという勝ち筋を狙いにいくことができるという点もポイントだと考えています。
Sが遅いため相手のフィールドを書き換えられる・状態異常を受け付けなくなるというのがまた偉いところ。

調整は火力と耐久に出来る限り割きたかったため、Sにはあまり振っていません。
持ち物は残飯だと体力回復が追い付かないことが多かったため、より体力管理しやすく様々な盤面で確定数をずらしにいけるマゴの実を選択しました。
この持ち物のお陰で勝てた試合も数知れず。
体力管理がとても重要なポケモンなので、かなり慎重に動かしていました。

技はタイプ一致技/瞑想/守るとオーソドックスな構成になりました。
水技は長い間濁流で運用していたものの、不意のワイガ持ちに泣かされたこと、ダブルダメになることから火力が足りないこと、そして何より精神衛生上の観点からJCSのC日程になって熱湯に変更。
ワイガの所持不所持に関わらずカグヤなどに太刀打ちしやすくなったこと、命中が安定しており確実に殴れることからも熱湯のほうが良かったなと思っています。
もっと早くから熱湯にしていたら、という後悔も……。


 ②カミツルギ

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※調整
HD:C147眼鏡カプ・コケコのエレキフィールド下10万ボルトを高乱数で耐え(珠まで確定耐え)
S:最速
A:残り
HB:端数

コケコの10万などで為す術なく倒されることを減らすため、今回はDSベースのカミツルギを使用しました。
盤面を見極めて後投げしていったり、横のガブの地震を巻き込ませたりすることもあるため、襷では噛み合わないという判断も。

そもそも私はこのルールにおいてZ以外のカミツルギを信用することはできないと考えています。
襷やスカーフを持たせたところで相手のポケモンを確実に縛れる/制限できる火力がない、と判断したためです。
であればZを持たせ、確定数をずらしつつブーストの餌にしていったほうが強いなと考えました。
今回は単純にタイプ一致技として火力を出すことができ、コケコやガブあたりへの確定数が変わるクサZを選択。

カミツルギを使用する上で、相手のスカガブの炎技やコケコのデンキZあたりにはかなり気をつけて立ち回っていました。
特殊方面は壊滅的ですが、物理耐久には優れており耐性自体は良いほうなのでその点も頼もしかったです。カビゴンに強いのも優秀。

 

 

 ③ウインディ

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※調整
H:実数値4nで最大
HD:C147眼鏡カプ・コケコのエレキフィールド下10万ボルトを確定耐え
S:最速テッカグヤ抜き
A:余り
B:端数

威嚇をばらまきつつ、相手のカグヤやカミツルギといった鋼などを見てもらいます。
カグヤには確実に役割を持ってもらいたかったのと、優先度+2の先制技を打てる点に魅力を感じたため物理型に。
サブウェポンはギャラドスや相手のレヒレといった水タイプへの打点を確保したかったため、ワイボにしました。

フレドラやワイボの反動が痛く、サイクル下で威嚇をばらまいてもらうことも多々あることから消耗が激しく
それをカバーし場持ちを良くするために、持ち物はバンジの実を選択しました。
横のガブが地震を打つ、ということも多く守るがないのは使いにくいと判断し鉢巻やチョッキは不採用。

ちなみにLCQではAぶっぱでSを最速ペリッパー抜きまで確保し、オボンの実を持たせていましたが
耐久がやや足りないと思った点、S振りが活きたことが少なかった点から、LCQ終了後に最低限のSラインまで落とした今の形に変更しました。
少なくともSは最速カグヤ抜きまでは確保する必要があると思いますが、かなり調整が難しいポケモンだと思います。

 

 

 ④ガブリアス

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※調整
H:実数値16n-1
HB:A182ガブリアスのZ地震を確定耐え
      A200ガブリアスのドラゴンクローを確定耐え
HD:C179ウツロイドのめざめるパワー氷を確定耐え
S:最速
A:残り

AFKで不安の残るコケコをはじめ、様々なポケモンを上から殴りたいという意図でスカーフ型にしました。
相手のスカーフ持ちまで意識しての最速スカーフです。
Z技は無効化されないタイプのほうが強い、という考えも。
技構成は地震を確定として残りは相手のドラゴン/等倍範囲を意識してのドラクロ、範囲技として優秀な岩雪崩、カミツルギやカグヤといった鋼意識での炎牙に落ち着きました。

本構築はウツロイドが重めなので、万が一の臆病スカーフめざ氷を確実に耐えられるところまで耐久を確保。
このぐらい振ると実数値16n-1を達成できるほか、相手のガブの地面Zも補正なしなら確実に耐えられるようになります。

初手に出てこられるコケコやウインディなどを上から雑に削っていくほか、
サイクルの〆にスイーパーとして運用することもでき万能さを感じました。


 ⑤カビゴン

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※調整
H:実数値4n
B:ぶっぱ
HD:C200カプ・テテフサイコキネシスを超高乱数で2耐え
A:残り
S:最遅

Bに振り切り、Dにもかなり割いた呪い型カビゴンです。
ここまでで不安の残るトリックルームへの対策枠としても機能してもらいました。
基本的には先発で出さず、起点対象のポケモンに対して後ろから投げていました。

技構成は恩返し/呪い/リサイクルまでを確定とし、サブウェポンは噛み砕くを選択。
これは単純に等倍範囲を広げたいという意図のほか、粘りに来るカグヤにより太刀打ちしやすくなる・馬力にしてしまうと何もできなくなるフワライドにも打点を持つ、などといった狙いもありました。
馬力を打ちたい相手の殆どに噛み砕くが抜群で入るので、これで良いのかなと

カビゴンを選出する場合は出来る限りレヒレをセットで出したい、ということを念頭に置いていました。
というのも熱湯火傷をはじめとする追加効果が負け筋になりかねないからです。
そのような負け筋をフィールドの効果で消すことができるという点でも、レヒレとの相性は良かったと思います。
ターン管理を慎重に行い、こういった追加効果を極力引かないように意識して立ち回っていました。



 ⑥ファイアロー

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※調整
ASぶっぱ

地面の一貫を切れる、かつS操作ができる枠がラストに欲しいということを踏まえつつ、
これまででハリテヤマをはじめとする格闘が重かったためにアローを投入。
バルジーナのようなポケモンが使いこなせなかったから、という裏事情も。
スカガブとの横の相性に優れていることも採用理由です。

カミツルギがZを持っているため持ち物に悩みましたが、やはり優先度+1で打てるZワザが強いと感じたのでヒコウZにしました。
最速にしたところで意識して抜きたい相手がおらず、出来る限り火力も確保したかったため意地っ張りで、ASに振り切りました。

技はブレバ/フレドラ/追い風まで確定として、残り1枠は守るや挑発なども試してみたものの
守るや挑発を打ちたい場面があまりなかったこと、レヒレカビゴンで詰ませて勝つといった立ち回りにも噛み合っていることから鬼火に落ち着きました(勿論、レヒレミストフィールドには注意)。



 3.選出パターンと使用感

本構築は基本選出という基本選出がなく、相手の系統や取り巻きなど様々な面からどのような選出がベストなのかを考え、柔軟に選出を行っていました。

初手の出し方はこの2匹で行くことが多いな、というものはあるものの、後発まで考えると本当に選出の仕方がバラバラなので、初手の出し方だけいくつか簡単に紹介しておきます。
少なくともカビゴンを先発で出したことが一度もなかったかな、というぐらい。


カプ・レヒレカミツルギ
相手のフィールドを奪いつつ、草Zカミツルギで誰か1匹を持っていき、ブーストの発動を狙います。
カミツルギの苦手な炎や格闘などをレヒレでカバーしていきます。
盤面によっては瞑想で詰ませる動きを積極的にとることも。カミツルギが火傷や麻痺をしなくなるのも地味に大きいです。


カミツルギガブリアス
此方の出し方も草Zカミツルギで誰か1匹持っていくことを目指します。そしてカミツルギの苦手な炎などをガブで見ていきます。
不意の電気Zコケコなどに対しても上からガブが殴ることができます。盤面によってはガブの地震を平気でカミツルギに巻き込ませることも。
この先発の出し方は恐らく対戦相手に最も読まれにくかったように思います。それもあってかこの出し方をしてうまくはまった場合の勝率は凄まじいものでした。
ただし、相手の構築にカグヤがいる場合は極力この出し方をしないようにしていました。


ガブリアスファイアロー

所謂ガブアロー。相手側にハリテヤマなどの重い格闘がいる場合、極力上から畳み掛けたほうが良いと判断した場合、そしてそもそもガブアローが刺さっている場合などによく選出していました。
アローの先制Zブレバなどで削っていくことも、追い風で展開していくこともできます。そしてアローの苦手な電気などをスカガブで対応していきます。
アローが浮いているためにガブが気軽に地震を打ちやすく、さらに横の相性が良いため、扱いやすい並びではありました。


カミツルギファイアロー
あまりやらないですが、一応この2匹を初手に出すこともありました。
アローにとって制限されるポケモンカミツルギで見ていく並びです。
追い風をはって相手のスカーフ持ちを含めてカミツルギが抜けるようにする、という立ち回りをすることも。
どちらがZワザを使うかはそのときの状況次第で決めていきました。


ひとまずはこんな感じです。
他にも色々な出し方をしていた気がしますが、ここでは割愛します。

 

 

☆使用感について

本構築を暫く使っていた感想について、まず良く言えば柔軟性がある、悪く言えば難しいなと思いました。
選出パターンも決めておらず臨機応変に決めていく、というスタイルをとっていたために色々な出し方ができるものの、パターンが決まっていないことによる気持ち悪さも感じていました。

そのため、本構築はそういった意味でもBO3向きではあるのかなと感じます。
1戦目で初見殺しにあった、予想外の型にやられたなどとなっても切り返しがききやすかったのかなと。
その一方で、レートによる初見殺しにはあまり強くなかったのかなとも思います。

また、単純にスタンパは難しいなと感じたことも多々ありました。
数値などが高い一方で立ち回りは簡単なものではなく、使い手のプレイングスキルが試されていたなと。
特に本構築は数的不利から詰ませる動きで巻き返す、という立ち回りをとることも少なくなく、神経を使う場面も多かったです。
一方、個人的には構築としてのバランスは噛み合っていたのかなと思います。

本構築は追い風枠としてファイアローを採用していましたが、かなり扱いやすかったと感じます。
このあたりは自分のプレイスタイルにより合うように、という点を追求した結果ですが、良い選択だったのではないかなと。
補助のみならず自身が殴ることもできるため、構築としても柔軟性が増していたと思います。



 4.JCSを終えて。

7世代に変わり、新要素も多数追加されそれに慣れることがとにかく大変でした。
VGC2016と違い、このポケモンが特別に強い!みたいなのもおらず、環境もめまぐるしく変わり
そのような中で、最初は自分の肌に合う構築を探すのにも必死だったなという覚えがあります。

今まで使っていた系統の構築が今年は強くないだろうな、そして肌に合わないなど思うところがあり
ある意味それがキッカケで、今年は今まで使ったことのない系統も含め、色々な構築を使ってみよう!と思うようになりました。

実はスタンパ自体使うのが始めてで、慣れるのが大変でありなかなかVGC2017に適応することができませんでした。勿論最初は全然勝てない訳でして。
そのため今までのプレイスタイルを捨て、そして考え方も改めつつ、時間をかけて適応していきました。
その適応するまでの過程が、とてもとても辛かったです。

そして色々な面子を試しましたが、中でも迷ったのが誰で地面の一貫を切るのか、ということでした。
S操作をはじめとしたサポートができるポケモンが欲しく、バルジーナなども試してみたもののどうも私のプレイスタイルとは合わず。
このあたりは特に長いこと考察を進めることになりますが、
より攻撃的にも立ち回れるアローを採用したとき、自分にとってはものすごく使いやすい構築になったなと感じるようになりました。
バランスを保ちつつ、より自分のスタイルに合うように追求していく上で迷うことも多々ありましたが、
これだ!というポケモンが見つかった瞬間というのは気持ち良いものがありました。
7世代になってから大きく弱体化したため正直アローには期待していなかったものの、やはり色々と試してみるものだな、と思った瞬間でした。

それから3月後半にバトルロードグロリアが行われ、LCQで予選抜けが確定した瞬間は嬉しいものがありました。
今までなかなか勝てなかったぶん、ようやく勝てるようになってきたという実感が生まれました。
5-0で真っ先に予選抜けを決めることができた嬉しさは、今でも鮮明に覚えています。
結局トーナメントで最後まで勝ち切れず、本戦への出場権を逃してしまったので、最終的には悔しい思いをすることになりますが。
それでも強い方々と試合ができ、経験を積めたのがとても良かったですし楽しかったです。

その後も現状に満足せず試合なり調整なり繰り返しやっていきました。
JCSの詳細が発表されたときには、「やってやろう」という気持ちがさらに強くなっていきました。
しかし、今までと形式が違い日程も過酷で、1日程で20戦しかできないことからも相当厳しい戦いが予想されるだろうなと。
私は今年のボーダーを高く見積もりすぎてしまい(具体的には最低限1700×3を達成しないとまず無理だろうなと)、その結果として必要以上に気負いすることに……。

不安なまま迎えたJCS本番、私は持っている力を全くといってよいほどに発揮できず、結果は絶望的なものとなってしまいました。
引きの悪さはまだよいとして、今までではあり得なかったような初歩的なミスを繰り返してしまうほどでした。
あまりにも不本意な結果だったので多くは語りませんが、自分の力を1%も発揮することができなかったと思います。

それだけに、悔しいし情けないです。

正直こんなものではないという気持ちもあります。

しかし、ひとつ言えることは今まで手をつけたことのなかったような構築を色々やってみる!ということで、
今回のようなスタンパを経験できたことは自分にとって力になったのかなと思いますし、それは良かったのかなと。
難しい構築を選んでしまったと思ったときも多々ありましたが、それでも良い経験になりましたし、面白かったです。
そしてサブロムでも実は今まで一度もやったことのなったスイッチに挑戦していました。
(サブロムの構築は諸事情で面子も含め非公開とします。)

楽しかったとはいえアローラダブルをやっていて良かったな!と心から言えるかどうかは微妙だな、と思うときもあります。
しかし、アローラダブルでの経験があったからこそ今があるんだ!と思える時が来るように、来年以降も頑張りたいと思います。

7世代になってからの新鮮な環境で、特別強いポケモンがおらず、流行りなどもめまぐるしく変わっていくというのは
ついていくだけでも大変でしたが、とても面白い環境であったと思います。
それにしても今年はあまりにも悔しい結果で幕を閉じてしまいましたが、
来年に向けてのモチベは高いので、今度こそはやってやろうと思います。



長くなってしまったので、このあたりで筆を置かせていただきます。
アローラダブルで対戦してくださった方々、共に考察しアドバイスをくださった方々、そして応援してくださった方々。
本当にありがとうございました!

来年こそは。



mizuko
Twitter @Swampert__